2024年1月17日水曜日

第3451話 舌に響いた 仔羊バーグ

西武新宿線を下車したのは杉並区・下井草。
時刻は12時半を回ったところである。
飲食店が少ない土地ながら
洋食の「らせん屋」が人気と聞いた。

洋食と書いたものの、
いわゆる ”にっぽんの洋食” とは異なり、
日仏伊の混合トリプルスといった感じ。
ランチメニューをザッと紹介しておこう。

新鮮野菜と豚しゃぶのサラダ   ¥1100
アサリのボンゴーレ・ビアンコ  ¥1100
ラム肉と野菜のカリー      ¥1380
ビーフハンバーグ・ステーキ   ¥1780
仔羊のハンバーグ・ステーキ   ¥2180
仔羊のメンチカツレツ      ¥2400
スズキのポワレ バジル・トマト ¥1980    

仔羊のハンバーグをお願いする。
チーズ&デミグラス、又は
南欧風(バジル&トマト)の2択。
サザン・ユアロップを択んだ。

そうしておいてビールの銘柄を訊ねると
好みの銘柄の生で、接客係の女性に
「泡のぶん目減りしても構わないから
 泡ナシでお願いできるかな?」
「ハイ、かしこまりました」

1分後に戻って来た彼女。
「こんな感じでいかがでしょう?」
見れば、完全泡抜きが
ジョッキにほとんどイッパイ、いっぱい。
「ありがとう、サイコーだヨ」
「良かったです」
喜色満面のJ.C.、すぐにお替わりしたのでした。

彩り豊かなサラダは上々、期待値が高まる。
主菜のラムバーグはその期待に応えてくれた。
さほどラムラムしくはないが旨味が舌に響いた。
マッシュドポテトとブロッコリのガルニが好く、
クリスピーなバゲットも🌸マルである。

よそのテーブルに小さなカップが運ばれる。
「あれはエスプレッソ?」
「いいえ、サービスのホット・ティーです」
コーヒーのあとにJ.C.にもサーヴされた。

飲んでみると、何かのフレーバーが香り立つ。
あまり口にしたことがないから
当てずっぽうで訊いてみた。
「紅茶はカモミールかな?」
「いいえ、違います、マンゴーです」

会計は3600円ほど。
晴れ晴れとした気分で腹ごなしの散歩。
旧早稲田通りを南下して行った。
目指すは中野区・中野であります。

「らせん屋」
 東京都杉並区下井草3-39-16
 03-5310-4804