2014年5月26日月曜日

第845話 若大将の影の魅力 (その3)

町のコンビニで一風変わった缶ビールを発見。
色はモダンなスカイブルーだが
図柄はライオンをデフォルメして
見るからにヨーロピアン・クラシカル。
さっそく、レギュラーサイズ(350ml)を買ってみた。

昼間の出先だったため、コンビニの店先で立ち飲む。
おっと、銘柄の紹介、紹介。
その名はホワイトベルグ、販売元はサッポロビールである。
ホワイトを謳うだけあって、日本には未普及のヴァイスビール。
いわゆる小麦原料の白ビールだ。

白濁しているうえに独特の酸味があり、
人気商品にはなりにくいかもしれないが
たまには目先が変わってよい。
ドイツかベルギーに行った気分になれる。

それはそれとして前話のつづきにハナシを戻そう。
加山雄三のナンバーでは
珍しく歌謡曲チックな「別れたあの人」の作詞は
「君といつまでも」をはじめ、長いこと作曲家・弾厚作と
鉄壁のコンビを組んできた岩谷時子。

彼女はこの詞を書いたとき、
「乱れる」の高峰秀子をイメージしたのだろうか?
それとも「乱れ雲」の司葉子だったろうか?
ここはやはり司であろう。
映画じゃないけど、
間違っても演歌「みだれ髪」の美空ひばりではあるまい。
都会的にモダンなのは司葉子だけだからネ。

ただ、この歌詞にただ一箇所、気になる部分がある。

 ♪ 手紙を焼いた たそがれの
   真っ赤な夕陽が 目にいたい ♪

これなんだが、ここで裕次郎の「夕陽の丘」を引っ張り出そう。

 ♪ 人の子ゆえに 恋ゆえに
   落ちる夕陽が 瞳(め)にいたい ♪
          (作詞:荻原四朗)

どうも裕次郎と浅丘ルリ子の「夕陽の丘」をパクッたような気がする。
まっ、ホンの一小節だから、ヨシとするかの。

最後に恒例のマイ・ベストスリー。
もちろん加山雄三のだ。

① 別れたあの人
② 銀色の舗道
③ 君が好きだから
 次点: 旅人よ

「夜空を仰いで」、「まだ見ぬ恋人」、「二人だけの海」なんかも
好きな曲たちではありますがネ。

=おしまい=