2015年11月26日木曜日

第1238話 秋のスポーツ 花ざかり (その2)

その白鵬だが故障を抱えてしまった先場所はともかく、
今場所のラスト三番に体力・気力の衰えを感じた。
長きに渡った彼の栄華は終焉を迎えようとしている。
V3やV4みたいな連覇はもうムリ、時代が変わったのだ。

今場所優勝の日馬富士は
体力的にムラか゛あるため、多くは望めまい。
年齢も白鵬より上だしネ。
怪我さえ治せばこれからは照の富士の時代がやって来る。

それにしても稀勢の里のふがいなさはいったい何なんだ。
これほど期待を裏切った力士は前代未聞と言うほかはない。
お粗末の骨頂であろう。
琴欧州や把瑠都ですら優勝経験があるというのに
期待の星は地に堕ちた。

これにて相撲は打ち止め、ラグビーに移行しよう。
W杯イングランド大会である。
人気沸騰の五郎丸選手が日本人、
殊に女性や子どもたちの視線をラグビーというスポーツに
向けさせた功績はきわめて大きいものがあった。
スコットランド戦では重要なキックをかなり外していたけどネ。

時の人としてはフェンシングの太田選手に共通するものがあり、
移籍する豪州のプロチームでどこまでやれるのか、
楽しみではありますな。

日本中、いや世界中の度胆を抜いた南ア戦の逆転勝利。
拍手喝采を送りたいけれど、
対スコットランドの、それも後半の作戦ミスが返すがえすも残念。
成就し掛かった見果てぬ夢を砕いてしまった。
夢破れて山河あり、障子破れてサンがあり。
アーメン!

野球の第1回プレミア12にもふれておかねば―。
思い出したくもない準決勝、韓国戦の9回表。
野球というスポーツは団体戦でありながら
実体は数人の投げ手と十数人の打ち手の局地戦である。
投手と打者のそのときどきのタイマン勝負に
極論すれば、介在できるのは守る側の捕手のみ。
もちろん、ヒット性のあたりを美技で救ったり、
イージーフライを落球したりする野手の影響は重要ながら
あくまでもそれはサッカーでいうところのアシストや凡ミスにすぎない。

あゝ、韓国戦!
すべては7回表に大谷が打たれた1本の単打だった。
あれがなければノーヒットノーランの大記録がかかる、
8回以降も大谷続投だったハズ。
いつぞやの日本シリーズでの中日・落合監督による確信犯的愚行を
サムライ・ジャパンの小久保監督が犯すことはあり得ないからネ。

=つづく=