2017年2月10日金曜日

第1556話 素晴らしき土曜日 (その10)

日活映画、「警察日記」でデビューした宍戸錠。
彼を初めて見たのが1958年の同じ日活映画、
「錆びたナイフ」であった。

映画の冒頭、ある殺人事件現場を目撃者した宍戸錠が
走る列車から突き落とされて殺される。
とにかくやたらに人が死ぬ映画で
小林旭や杉浦直樹も消されてゆくのであった。
この作品は小学一年生にとってインパクトすさまじく、
瞳にも心にも強く焼きつけられたのでありました。

やれやれ、またもや寄り道を延々と続けてしまったが
散歩に寄り道はつきもの、どうかお許しあられたし。
それにしても上野警察に出前されたかつ丼から
「警察日記」、「錆びたナイフ」と
ずいぶん精神が分裂したものよのぉ。

ええっと、どこまで綴ったかの?
そうそう、アメックスカードを拾って届けてくれた、
上野公園のカフェテリア「GREENSALON」であった。
以上の次第でこの場所には一恩ありなのだ。

ビールでも飲もうと入店したら
長くはないものの、やはり行列が連なっている。
土曜日の上野はかなりの人出ながら
新宿・渋谷の繁華街と違い、スペーシャスにつき、
人口密度が低くストレスを感じない。
でも、やはり列に並ぶのはイヤなんだよなァ。

上野という街は、お山の上と下では
まったくその様相を異にしている。
前者を”聖”、後者を”俗”と定義すれば、
聖俗が混在してはいなくとも、背中合わせにはなっている。
そこをつなぐのが上野ステーションだ。

ためしに公園口と不忍口を別々に出てごらんなさい。
両者の距離は200mちょっとしか離れてないのに
目にする光景はまったく異なる。
まっ、それはそれとしてのんびりお山を降りていった。

博多生まれの人気ラーメン店、
「一蘭」の店先に大行列ができている。
いや、すさまじい客の数だ。
日本語だけでなく中国語と朝鮮語も飛び交っている。

先日、コリアンの夫を持つ、
マイ・ヘアスタイリストのK子チャンに聞いたのだが
半島でも中国同様に春節がお正月なのだそうな。
どうりでなァ。
「一蘭」の行列を目にしておのれの空腹感に気づいた。

=つづく=