2017年2月24日金曜日

第1566話 平和の証しの焼き鳥論争 (その2)

串からはずして箸で食うか、
串に打たれた鳥肉を前歯で引きちぎって食うか―。
サッカーに例えると
間接フリーキックと直接フリーキックの違いみたいなもんだ。

はるかむか~し、ステーキを一切れづつナイフで切るか、
あらかじめまとめて小口に切ってしまうか―。
はたしてどちらが正しいのか?
そんな論議を想起させられた。

まっ、ステーキの場合、
ハナからの全部切りには賛同しかねる。
肉汁がみんな流れちゃうからネ。
それに比べりゃ焼き鳥の串はずしはナンボかマシだろう。

夜更けの2軒目として焼き鳥屋に入店すると、
何本かまとめていろんな部位を注文しますわな。
大皿で運ばれた数本の串を迎えて
だいたいの場合は世話好きの女性が
せっせせっせとバラかしに励んでくれる。

彼女の行為はべつに迷惑でも何でもない。
そうでもしなきゃ、ある者はレバーばっかり丸一本。
またある者は徹頭徹尾、つくねということになろう。
串からはずされたら悲しいと嘆く店主でさえ、
まとめて注文されたら、まとめて大皿に盛り込むハズ。
J.C.に言わせりゃ、焼き鳥は盛合せたらそれまでで
はずす、はずさないは大した問題ではなくなる。

本当に美味しく食べてもらいたいのなら
盛合せはありえない。
1本づつ、せめて2本づつ、
少な目に丁寧に焼きましょうや。

それにもう一つ、串ぬき容認の理由がある。
焼き鳥はおおむね塩かタレかの二者択一。
塩ならよくともタレのケースは
串からはずさぬとタレをからめにくい。
はたしてそこまで考慮に及ぶ焼き鳥店が
都内に何軒あるだろうか?

なんだかんだと書き綴っていたら
旨い焼き鳥が食べたくなった。
よって今週末、
ノスタルジックな小路にある店の予約を済ませた。

数ある焼き鳥の部位のうち、もっとも好きなのは背肝。
この店の背肝が旨いんだよなァ。
訪問後、ご報告に及びましょうゾ。