2020年11月3日火曜日

第2516話 007は一度死ぬ~ショーン・コネリーに捧ぐ~

ショーン・コネリーが亡くなった。

今年はJ.C.がリスペクトする人の逝去が相次いでいる。

享年、志村けん70歳、筒美京平80歳、ショーン・コネリー90歳。

次は誰の番だ? 今年100歳になった人はというと・・・

思いつかないからよしとするか、縁起でもないしネ。

 

コネリーといえば、何たって 007 ジェームス・ボンド。

中学生時代、よく口まねしてたっけ。

My name is Bond, James Bond」ってネ。

 

当時、クラスの女の子の間では

ウイーン少年合唱団をテーマにした映画、

「青きドナウ」の子役、ショーン・スカリーが大人気。

クラス仲間は女子がスカリー、男子はコネリー、

二人のショーンが席巻し、人気を二分しておりました。

 

あの頃、J.C.にとってのスターは

スポーツ界の長嶋茂雄と釜本邦成。

映画界の石原裕次郎とショーン・コネリー。

この四人だった。

音楽界まで拡げれば、

エルヴィスとビートルズが参入してくるけどネ。

 

こと007シリーズにおいては

コネリーの前にボンドなし、

コネリーのあとにボンドなし。

渥美清のほかに寅次郎がいないのとまったく同じ。

 

だのに人気の絶頂期を迎えているとき、

MI6の諜報部員を演ずるのに嫌気がさしたのか

自らサラリと降板してしまう。

彼が演じた全7本はいずれも複数回観たが

ほかのボンドはジョージ・レーゼンビーと

ロジャー・ムーアを1本づつ、ただそれだけだ。

 

中でもマイ・ベストは

「ロシアより愛をこめて(旧題:007/危機一髪)」。

後年、舞台となったイスタンブールを旅したのは

この作品とソビエト映画「帰郷」の影響が大きい。

ボンドガールのダニエラ・ビアンキも

歴代ガールズ中、マイ・ベスト。

 

シリーズのセカンド・ベストは「007 ゴールドフィンガー」。

コネリーの他の主演映画ではティッピ・ヘドレンと共演した、

ヒッチコックのサスペンス「マーニー」。

ニコラス・ケイジとタッグを組み、

アルカトラズ島を舞台とした活劇「ザ・ロック」が気に入りだ。

 

さいとう・たかおの「ゴルゴ13」こと、デューク東郷のモデルは

コネリー扮するジェームス・ボンドと信じて疑わぬJ.C.である。

安らかに眠ってなどいないで雲の上のベッドにも

美女たちを侍らせておくんなさい。