2020年11月9日月曜日

第2520話 心変わりの五目焼きそば

半月あまり前、ウルトラマンの町、

祖師ヶ谷大蔵の洋食店での失敗談を書いた。

ドライカレーにカレーソースとチキンカツが乗る、

スペシャル・インディアンライスの一件だ。

 

読まれた墨田区在住のK本サンよりメールあり。

錦糸町の台湾料理屋「I」の排骨カレーチャーハンを

お試しあれ、とのことだった。

豚の唐揚げの乗ったカレー炒飯にカレーがかかっているそうだ。

なるほどインディアンによく似てるネ。

 

晴れた日の午後、出向いてみたものの、

秋葉原で電車を乗り換えたあたりから

だんだん気持ちが萎えてきた。

相当なボリュームと聞いたし、完食できるかな?

いや、できたとしても夜に禍根を残しそうだ。

 

錦糸町到着時は完全に心変わり。

予定では南口に出るところを北に出た。

目指したのはこの街の人気店「中国酒家 大三元」。

最終訪問は12年前の春になる。

 

ちなみに麻雀で最後に大三元を上がったのは4年前の春。

緑發(リューファ)と一筒(イーピン)のシャボで

高目を自模り上がった。

んなことどうでもいい、ってか?

 

そろそろピークを越える13 時前で8割の入り。

店側は満杯にならぬよう客をさばいており、

六人掛けに白髪のオジさんと、はす向かい合わせの相席だ。

やわらかい五目焼きそば(1230円)を所望する。

やわらかといっても麺の両面を焦がしてクリスピーなハズ。

 

同時に注文したオジさんの担々麺より遅れて焼きそば着卓。

醤油ベース餡の具材は、魚介が海老・いか・ほたて、

野菜が小松菜・白菜・しめじ・きくらげ・竹の子。

加えてたっぷりの豚ロース肉である。

 

極細麺は絡み合ってほぐれが悪く、

箸でつまむとゴッソリ持ち上がってしまう。

最近は知らぬが、以前のJALの機内食に出た、

もりそばみたいで、いやマイッたな。

 

問題は少ない片栗粉のせいで、ゆるい餡が液状化すること。

しまいにゃ焼きそばなのか、汁麺なんだか、

判らなくなるくらいシャバシャバだ。

ハハ、これがホントの五目焼きシャバってか?

さしもの人気店もランチでは

真価を発揮できぬものと心得た次第なり。

 

「中国酒家 大三元」

 東京都墨田区太平2-4-1

 03-3625-9554