2022年7月20日水曜日

第3062話 ビールの友はメンチ南蛮

この日の夜は久々の四人会食。
17時スタートだが
それまでボーッとしていられやしない。
間違いなくチコちゃんに叱られる。

小雨がパラつくなか、
現れたのはお婆ちゃんの原宿こと、
巣鴨とげぬき地蔵通りだ。
此処へ来るといつも
「巣鴨ときわ食堂 本店」に立ち寄ってしまう。
通し営業だから使い勝手がとてもよい。

時刻は14時を回ったところ。
それではおジャマいたしましょう。
と言いつつ、店先を素通りしてなおもスタスタ。
今日はちょいと趣向をこらそう。
と言っても結局は薬局、
「ときわ」なんだけどネ。

ただしこの日暖簾をくぐったのは
「巣鴨ときわ食堂 庚申塚店」だ。
本店に君臨するのは大女将。
こちらは倅が取り仕切る。

ドライの大瓶をトクトクやって
ミニ盛りメニューに視線を移しながら
グググイ~ッっと。
巣鴨の「ときわ」はこのミニ盛りがありがたい。
とりわけ少食派には救いの神となる。

まずミニ冷奴(140円)。
そしてメンチカツ(310円)を1個だけ。
ちゃんとキャベツとレモンと辛子が添えてある。
ここで忘れてならないのが
自家製タルタルソース(80円)。

壁のポスターにもこうあった。
フライ全般のお供に
エビフライやアジフライなど
タルタルは魚貝のフライにピッタンコ。
しかしながら世の中にチキン南蛮なる、
新種の食べものが出現して以来、
肉類にもOKなんだと認識を改めた次第なり。

さすがにとんかつやビーフカツには使わぬものの、
コロッケ・メンチ・ハムカツあたりなら
けっこうイケちゃう。
よって本日のビールの友はメンチ南蛮であった。

本店もそうだが当店のスタッフの、
接客ぶりを見ているとすがすがしい気分になる。
お冷や、お茶の注ぎ足しの小まめさは本店以上。
賞賛に値する。

雨はやみかかってきたが、まだ時間はたっぷり。
都電荒川線の庚申塚停留所に来た。
どちらの方向が来ても先発に乗るつもり。
車中の人となってから行く先を考えよう。

「巣鴨ときわ食堂 庚申塚店」
 東京都豊島区巣鴨4-33-2
 03-3576-2269