2022年7月27日水曜日

第3067話 カニカニそばを食ったんだガニ (その2)

そして3ヶ月後。
再び重厚な木製ドアを引いた。
時に12時半。
店内の立ち待ち客は1組3人。
彼らはほどなく着卓。

J.C.が一番奥の二人掛けに
案内されたのは12時40分。
心に決めていた日替わり定食(二日毎)を通した。
この日の献立は
鶏もも肉となすの中国甘味噌炒め

麻婆茄子や麻婆豆腐はまず注文しない。
大勢の会食なら
料理の一翼を担わせることもあるが
大勢の会食自体、トンとご無沙汰だもんネ。

今週、NY時代の友人と
計5名の食事会が予定されている。
(それが今夜なんだガニ)
この面子と顔を合わせるのは6年ぶり、楽しみだ。
天竜川の天然鮎コースとあっちゃ、なおさらだ。

13時05分に運ばれた定食は秀逸だった。
再訪して良かった。
鶏もも、なすに千本しめじも参加した甜面醤炒め。
鶏としめじを外し、ピーマンを加えれば、
かつての我が家の常備菜、鉄華味噌となる。
もっとも甜面醤と信州味噌の違いはあるけどネ。

副菜は煮びたしの肉団子1粒。
大根と芯付きとうもろこしのスープ。
ザーサイ辣油和え。
ごはんの盛り多めながら
主菜の味付け濃く油分強めで
相応の白飯が必要、おかげでお腹いっぱい。

壁のボードに =今週の魚=
黒ムツ(長崎)5千円 
真鯛(愛媛)5千円
黄ハタ(長崎)8千円
  =半尾半額=

店主は有名店や横浜中華街で
修業を積んだというだけあって本格的だ。

13時半に退店してのお代は1320円也。
遠方から出掛けても失望させない佳店である。
ただし、カニカニそばだけは
避けといたほうが無難だガニ。

「源烹輪」
 東京都中野区上鷺宮4-16-10
 03-5987-3507