2022年7月25日月曜日

第3065話 何とも平和な土用丑の日

陽射しの強い午後、近所で軽いランチでもと
不忍通りを団子坂から根津神社方面に
サンダル履きで歩いていた。

途中、当欄でも幾たびか紹介した、
「鳥安」に差し掛かる。
あゝ、今日は土用丑の日かー。
丑の日のうなぎはもう20年も食べていない。
そうだ、うな重弁当をビールの友として
大相撲を観るとしようか。
ちょいとした桟敷席気分だネ。

店頭も店内もガラガラである。
うなぎ弁当は1人前1650円。
以前、店内で食べたが値段のわりに満足できた。
調整に10~15分かかるというので
「20分後にピックアップします」
「ハイ、ご用意しておきますネ」

この暑いのにボーッと待ってるわけにもいかず、
真向かいの「青山餃子房」へ。
涼みがてらビールを飲んで過ごすつもりだ。
ところが当店、瓶も生も一番苦手な銘柄オンリー。
これじゃダメじゃん。
小姐に事情を説明してそのまま出て来た。

数十米先の「蓬莱春飯店」に入る。
本店は横浜市・鶴見にある。
ドライの中瓶、野菜スープを通す。
数時間後にうなぎ弁当が控えているため、
麺・飯類はムリだからネ。

すると、このスープがバカデカい。
3人で分け合ってちょうどいいくらい。
野菜はタップリ取れたけど、
半分までたどり着けずにギヴ。

弁当をブラ下げ、来た道を戻る。
国の内外で血生臭い惨劇が続発する昨今、
千駄木の町はのどかにして平和だ。
此処に牛の1頭や2頭歩いていたら
より平和な丑の日となる。

中入り後からTVの前。
うな弁には新香が付いてきたが
温泉玉子と味噌椀はナシ。
このコンビには昨年末、ヒドい目にあわされた。
ドボンと飛び込んだ温玉のせいで
ザブンと飛び出た味噌汁が傍らのマスクにー。
いや、マイッたんだ(第2913話参照)

うん、うなぎもさることながら
きゅうり・かぶ・大根・
大根とその葉と大葉の塩もみ、
この新香盛りが最高だ。

観戦した大相撲は優勝を争うトリオが
雁首揃えて討ち死にの巻。
おかげで千秋楽をより楽しめるんだけど・・・。
結末はご存じの通りです。

「蓬莱春飯店 千駄木店」
 東京都文京区2-44-1
 03-3822-3871

「鳥安」
 東京都文京区千駄木2-13-1
 03-3821-1301