2022年7月28日木曜日

第3068話 富士見台でお買い物

満足の昼食後、
まずやらなきゃいけないのは
ラブ注入、じゃなかった、ガス注入。
腹はいっぱいなのでサクッと飲める店探しだ。

ところが、こんな場末の田舎町に
いや、もとい、もとい、失礼、失礼、
こんな瀟洒な郊外のおしゃれタウンに
オッサンがとぐろ巻く下世話でダサい、
飲み屋なんぞあるハズもない。

「源烹輪」の近くに「日高屋」があった。
数年前の暑いさなか、
葛飾は金町の「日高屋」で餃子すら取らず、
中ジョッキを2杯飲んだが
東東京の庶民タウンだからこそできたこと。
おしゃれタウンではさすがにやりにくい。

あきらめて昼から飲める練馬か池袋に移動しよう。
その前にもうちょいと富士見台の探索。
「焼肉問屋 牛蔵」の前を通りかかった。
店頭の総菜コーナーで女性スタッフが
「いらっしゃいませ~!」

あれは昨年2月。
この町の和食店「大貫」にて熊本産馬刺し、
越前蟹のクリームコロッケで飲んだあと。
「牛蔵」の繁盛ぶりを目にした。
主婦たちの人気の的なのだ。

今日は誘われるようにコロッケ・牛メンチ・
豚メンチを1個づづ購入(計371円)。
では町を離れるとしよう。
西武池袋線改札の向かいに京王ストア系列の
「キッチン コート」があり、のぞきたくなった。

鮮魚売り場で遭遇したのが鯧(まながつお)だ。
主に関西で珍重される高級魚は
西京漬けにされることが多い。
8切れの平目と6切れの鯧の刺身パックが
同値(754円)だから、その高級ぶりが判る。

めったに見かけぬ希少な珍魚。
扁平な身体に愛嬌のある表情。
ピラニアに似ていなくもないが
白身魚の魅力にあふれる食味のすばらしさ。
無条件でイン・マイ・バスケット。
こうなりゃ寄り道せずに直帰だ。

その日の晩酌はよかった。
コロッケはじゃが芋&玉ねぎの、
メンチは挽き肉&キャベツのバランスに優れ、
鯧には生わさびに加え、
鉢植えの木の芽(山椒)を数葉摘み取った。
よくぞ日本に生まれけり。

「焼肉問屋 牛蔵」
 東京都練馬区貫井3-10-2
 03-3970-2686

「キッチンコート 富士見台店」
 東京都練馬区貫井3-7-5
 03-3577-9951