2022年7月26日火曜日

第3066話 カニカニそばを食ったんだガニ (その1)

西武池袋線を練馬区・富士見台で降りた。
本日、狙いを定めたのは
本格中華に創作性を加味した「源烹輪」。
駅前のふじみ銀座にありながら
地番は中野区・上鷺宮だ。

上鷺宮は面白い町で中野区が練馬区に
くさびのように打ち込まれたロケーション。
東京23区の区分けのアルゴリズムは存ぜぬが
ユニーク極まりないネ。

さて、この中国料理店。
実は3ヶ月前にも訪れている。
最初にそのときのハナシをー。

コンパクトなわりにドッシリとした印象の店内。
厨房を取り仕切る店主にフロアは奥方だろうか?
それぞれにアチラ系女性の補助が一人づつついており、
連携プレーはスムースだ。

菜譜を念入りにチェックする。
おっと、カニ好きは看過能わぬものがあった。
たらばガニと上海カニミソのとろみ麺(1520円)
北の海と南の湖が合体する景色。
とろみのある麺は苦手なれど
コイツはイカにゃあイカんでしょ。
即オーダー。

ビールの銘柄を訊ねると、
瓶はなくキリンの生だけとのこと。
ほかに飲んでる客もいないし、
即スルー。

カニカニそばが整う間、レイアウトを一望。
2X1 4X3 6X1
合わせて20席、これ以上多いと、
少なくとも厨房にもう一人必要だ。

Wカニ麺着卓。
懸念が現実のものとなる。
ドロ~リドロドロ。
多少汁気の多いカルボナーラみたなのが来た。

たらばは散見されてもカニミソは見当たらない。
何より困っちゃったのは大量の小松菜だ。
これではカニ風味青菜麺が正しいネーミング。
ほ~ら、山本リンもが歌い出した。

♪ 小松っちゃうな 小松菜おお過ぎて
  どうしよう まだまだ食えるかしら ♪

周りを見ると麺類もよく出ているが
日替わり定食が一番人気のようだ。
不完全燃焼を引きずって
練馬春日町方面に向かう食後の散歩。
こりゃ近いうちに再訪せねばならんな。

=つづく=