2022年9月13日火曜日

第3101話 さまよえる葛飾・江戸川 (その2)

何度も来ている立ち飲み酒場「しげきん」。
此処へ来ると気持ちが軽くなる。
中ジョッキも北寄刺しも
あっと言う間にストマックに消え、
酎ハイに切り替えた。

注文はもうしないが品書きを再点検。
自民党の点検なんかよりずっと入念に。
それはそうと
モテそうもない茂木の言いぐさには呆れ返った。
「調査じゃありません、点検です!」
だったら野党は
「それじゃ調査して下さい、点検じゃ甘すぎる」
どうしてそう突っ込まんのかー。

紙面のムダだ、先に進もう。
「しげきん」のつまみはほとんど360円均一。
生モノの取り揃え多種多彩で
いわし、いなだ、まぐろ、かつお、たこの各刺身。
かれい薄造り、すずき昆布じめ、あじたたき、〆さば。 
みな360円なのだ。
サカナの質も高く何でこの値段? 驚かされる。

駅前ロータリーにて今度はバスの行く先を点検。
そろそろ葛飾区から脱出を図ろう。
江戸川区の東端、篠崎にやって来た。
四半刻ばかり駅周辺を物色する。

ございませんネ。
これといった店が見つからん。
1軒だけ「英ちゃん」という立ち飲みがあったが
客層がずいぶん若い。
オッサンのいない酒場は当たりが少ないんだ。

ここでふと浮かんだ店があった。
都営新宿線で一つ都心寄りの瑞江に
好印象のとんかつ屋あり。

自著「J.C.オカザワの昼めしを食べる」において
”ベストランチにあと一歩の優良ランチが
食べられるお店”として紹介した「とんかつ二条」。
15分歩いて隣り町へ。

推奨したのは棒状に揚げるヒレカツとキスフライ。
フルのとんかつはムリにつき、
串カツとイカフライを1本づつ、
キリン・ハートランドの中瓶とお願いした。
キリンのビールではこれが一番好きだ。

繊切りキャベツを従える串カツは
真ん中に包丁を入れられて一刀両断、旨し。
タルタル、レモン、レタスを添えたイカフライは
サイズ大きくとも柔らか過ぎて香りも薄い。
以前いただいたキスに軍配である。

中瓶2本、揚げ物2品でお勘定は金2200円也。
葛飾・江戸川両区をさまよい訪れた4軒。
ヴァラエティに富み、楽しい一日が暮れました。

「しげきん」
 東京都葛飾区新小岩1-30-8
 03-5662-8536

「とんかつ二条」
 東京都江戸川区瑞江2-6-20KIビル2F
 03-3679-7005