2022年9月20日火曜日

第3106話 奥渋で 鰻と鳥の あいのり丼 (その1)

朝食のミントティーでくつろぎながら
さて、今日は何処に出没しようかの。

メトロ千代田線を代々木公園で降りた。
渋谷の奥、いわゆる奥渋に向かう。
以前、この道筋は理髪のためによく通った。
今は独り立ちしたK子チャンの店が
渋谷区役所前にあったんでネ。
父君が亡くなったあと、自宅に近い不動前に
よりコンパクトなサロンを構えたわけだ。

本日のターゲットは鰻屋「吉野」。
たまたま当店のあいのり丼の写真をひと目見て
その美しさにコレは食べなきゃならんと思った。

店先を何度も行き過ぎたが
目立たぬたたずまいにまったく気づかなかった。
真向かいの大衆割烹「滝乃家」と
3軒先の日本そば「増田屋」を利用したのにネ。
手前のニュジーランド・レストラン、
「Newzea Platform」では
仲間たちとワイン会まで催したりもしている。

間口の狭い引き戸を引くと
手前にテーブルが4卓ほど。
奥には角の取れた逆L字形のカウンター。
その真ん中辺りに着いた。

「吉野」の売れ筋は3つ。
うな丼(2300円)
 うなぎ丸1尾
あいのり丼(1900円)
 うなぎ半尾 焼き鳥(正肉)2本
 長ねぎ・ピーマン各1本
とり丼(1200円)
 焼き鳥3本 
 長ねぎ・ピーマン・しいたけ各1本
店主の仕事ぶりが手に取るように見える。

一目惚れのあいのり丼をお願いした。
ビールサーバーが好みの銘柄ではないため、
生ビールはパス。
他テーブルに瓶ビールを見とめたものの、
ラベルが見えない。
たぶんハズレだろうから訊きもしなかった。

最初に野沢菜の小皿が登場。
しばらくして豆腐&わかめの味噌椀。
続いて麗しのサブリナならぬ、あいのり丼。
どんぶりの奥に焼き鳥、中央に野菜、
そして手前に蒲焼き、色合いが実に好もしい。

独り炭火の前で黙々と焼き続ける、
店主のセンスが如実に表れていた。

=つづく=