2024年2月7日水曜日

第3466話 朝子サンが愛したニラソバ

メトロ千代田線・根津駅のそばに
「BIKA」という中国料理店がある。
町中華ではなく、本格中華の部類に入る。
値付けもかなりお高い。
文京区・根津が最寄りながら地番は台東区・池之端。
J.C.行きつけの日本そば屋と洋食屋に同じくである。

「料理の鉄人」の審査員長をつとめた岸朝子サン。
彼女が「BIKA」をひいきにした。
それを知ったのはわりと最近。
とりわけニラソバを愛したという。
何度か利用しているがニラソバは未食。
出向いてみた。

黒ラベル生のグラスとともに通した。
12時半なのに先客は一人。
空いてるせいか3分で着卓した。
ふ~ん、なかなかの景観である。

細かく切り揃えたニラがどんぶりの一面に。
てっちりのポン酢に浮かぶ鴨頭ねぎに似ている。
中央には挽き肉主体の餡が鎮座ましましている。
中華風ボロネーゼだネ、コレはー。
アッサリした醤油スープに極細ストレート麺。
日本のにゅうめんみたいな味わいである。

ニラソバに思い出あり。
あれは半世紀以上も以前、新橋の雀荘だった。
学生時代のバイト先は芝のシティホテル。
仕事帰りにポン友と4人でタクシーに乗り込み、
「新橋の第一京浜ガード下までお願いします」
ほとんど決まり文句だった若き日々。

雀荘「楽々」は倒れそうなビルの2階にあり、
1階には当時としては珍しいアチラ系中華。
店名は忘れたけれど、名物がニラソバで
われわれは来るたびにすすっていた。
出来上がると中国人のアンちゃんが
「ニラソバ~!」ー叫びながら上がって来る。

思い出されるのはもう一つ。
勤務先はプリンスホテルのフラッグシップ、
東京プリンスだが此処は当世話題の裏金作り。
いわゆる政治資金パーティー発祥の地である。
半世紀以上も前からネ。
「〇〇君を励ます会」と銘打ったパーティーは
実質「〇〇君を太らす会」だったのだ。

それはそれとして「BIKA」のニラソバ。
そこそこ美味しいものの、
裏金の無い身に1430円は高いなァ。
土地柄を考慮しても適正価格は
900円じゃないでしょうかー。

「BIKA」
 東京都台東区池之端4-25-11
 03-3821-3347