2016年7月8日金曜日

第1399話 同期会で池袋の夜 (その2)

池袋西口の「豊田屋」。
西口だけで1号店から3号店まで3軒が暖簾を掲げている。
束の間の一杯を楽しんでいるのは1号店のカウンターだ。
焼きとんのレバは悪くはないものの、
やはり下町の水準には達していなかった。
歯ざわりに支障を来たすスジの処理が徹底されていない。

滞在時間はちょうど30分。
1本の大瓶をつとめてゆっくり飲んだのだった。
このあと中華料理のフルコースが待ち受けているハズ。
焼きとんは2本にとどめておく。

そうして向かった「地球飯店」。
われわれの会場はビルの3階にあった。
10人掛けの大きな丸卓が4卓。
参加者は35人だという。

座った席の右側は中学時代、
しょっちゅう映画を観に行った、言わば”観るとも”のS木クン。
大好きな「太陽がいっぱい」を初めて観たのも
彼と一緒で1965年7月、日比谷スカラ座であった。

左側はこの会のために京都からやって来たM崎サン。
3年ほど前に10人ほどのプチ同期会を
同じい池袋で催して以来だ。

当然のことながら座がゆるんでくると、
参加者同士ののシャッフルが始まる。
こうなってくるともう料理なんか食べていられない。
ビールから紹興酒に移行して酒はたっぷり飲んだが
料理のほうはあまり食べていない。

振り返ると箸を付けたのは乾焼蝦仁に腰果鶏丁のみだ。
海老チリ、鶏肉とカシューナッツ炒めである。
なぜか前菜のくらげや叉焼もパスったし、
締めの五目炒飯なんか美味しそうだったのに逃した。
かといって本格的に飲み出すと料理はちっとも欲しくない。
38
二次会は「清龍 西口店」。
ここでもビールと焼酎を飲んだ記憶はあるが
つまみのほうは突き出しすら食していない。
「清龍」は東口に本店があって学生時代はお世話になった。
食事は「大戸屋」、晩酌は「清龍」だった。

ちなみにこの「大戸屋」は
今をときめくあの「大戸屋」の1号店。
中学2・3年の頃、ときどきカレーライスを食べに来た。
今もあの味と値段は忘れない。
何せ、一皿50円だったからネ。
町の中華屋のラーメンより安かったのだ。

帰宅して空腹感を覚えた。
冷蔵庫を開けると鮭缶があった。
缶を開け、包丁を握って新玉ねぎのスライスを添える。
同時に缶ビールも開けた。

食卓に運ぶと匂いを嗅ぎつけた愛猫がまっしぐら。
鮭缶の半分を分け与えてやり、深夜の”のみとも”とした。
苦楽をともにしたヤツとは目と目で会話ができるからネ。

「豊田屋1号店」
 東京都豊島区西池袋1-24-6
 03-3985-8135

「地球飯店」
 東京都豊島区西池袋1-22-8
 03-3985-0684

「清龍 西口店」
 東京都豊島区西池袋1-23-2
 03-5928-2992