2016年11月24日木曜日

第1498話 トランプタワーでトランプ を(その1)

合衆国も来年の一月にはトランプ大統領の誕生だとサ。
瓢箪から駒もいいところだヨ。
でも、よくよく考えてみると世論調査は接戦を伝えていて
支持率アンケートがホンの数パーセントの差しかないってのに
ジャーナリストや評論家の皆さんは異口同音に
「最終的にはクリントン!」―
この一言で勝手に決めつけてたもんなァ。
その後、それぞれ後付けエクスキューズに忙しいが

「読み間違えた」
「早とちりだった」
「分析が甘かった」

以上のように恥をしのんで
素直に反省の弁を語る輩はまずいない。
プロ意識の欠如としかいいようがないネ。

自慢する気はないが(結局はなっちゃうか)
確信とまではいかないものの、
J.C.はトランプ勝利の確率高しと感じていた。
親しい友人との飲み会ではこの意見、
不興を買うどころかブーイングまで頂戴したけれど―。

早いハナシ、世界一の大国・アメリカといえども、
シアワセな人より不シアワセな人のほうが多いってこと。
リッチな人々の総数を
貧しい人々の総数がはるかに上回るんだネ。

選挙投票者のほとんどは
自分にとってどちらがトクかで判断する。
良心なんか入り込む余地はない。
他州より富める者が多く、
気持ちに余裕のあるカリフォルニアやニューヨークが
伝統的に民主党を支持する理由がそこにある。

ただし、全般的にニューヨーク州は民主党支持ながら
ニューヨーク市だけを見ると共和党支持者が俄然増えてくる。
ウォール街を始めとして
政治や既得権益への密着度が高まるからだ。

トランプ当選後、一時は急落した株価だが
戦いの後は急騰に転じた。
米国はもとより日本にしたって
株式の大量保持者は富裕層に限られる。
彼らにとってドナルド・トランプは
いっそうの富をもたらす可能性を満載した希望の星なのだ。

外交下手などこかの国の首相は飼い犬同然に
即刻、すり寄っていったが世界の笑い者もいいところ。
実に嘆かわしい。

=つづく=