2017年4月21日金曜日

第1606話 ブリにクジラを食べさせた (その3)

浅草1丁目1番地1号はコンパクトなビルディング。
その2階に上がった。
いったい何処なんだ! ってか?
ハイ、浅草におけるJ.C.のやすらぎの郷、
もとい、やすらぎのビアホール「神谷バー」にござんす。
正しくは食券制の1階が「神谷バー」で
2階は「レストラン・カミヤ」になる。

J.C.が1階と2階を利用する比率は
1:9、いや、0.5 :9.5 くらいかな。
とにかく1階は煙草のケムリと
会話のボリュームが半端じゃないからネ。
でも、遠来の初訪問者には
一度だけでいいから1階を除いて、もとい、覗いてほしい。
エンコのエッセンスが詰まってるのだ。

人混みを避けるために迂回したせいで
約束時間に少々遅刻の巻。
当日の相方は、飲む・食う・歌うと三拍子揃ったO戸サン。
すでに着席して特製唐揚げを肴に生ビールを飲んでいた。
混んでるわりには角っこの4人掛けを確保、余裕であった。

こちらも負けじと大ジョッキをお願いする。
(大)はかなりの容量を誇っている。
1リットル弱といったところだろうか。
まことに飲みでがあるのだ。

いつも注文するつまみは串かつとポテトサラダ。
今回はポテサラだけにした。
トマトが添えられているのがいいし、
自家製マヨネーズもまろやかな味、好きだ。
それにしても昼下がりのドラフト・ビアの美味さよ。
タハッ、たまりませんな。

生は1杯のみにして電氣ブランに切り替えた。
それもデンキブラン・オールドのほうだ。
言わば(並)に対して(上)である。
喫煙室を完備した2階の空気は澄み切っていた。
ほどよいざわめきも快適な空間に一役買っている。

2軒目に移動する前に相方の提案で
カラオケボックスに立ち寄ることにした。
「神谷バー」、雷門と同じ並びにの「カラオケ館雷門店」だ。
受付で順番を待っていると、中高年のグループが目立つ。
ほかの街より利用客の平均年齢が高そうだ。

「カラオケ館」のビールはプレミアム・モルツのみ。
嗜好に合わないため、赤玉スイートワインのロックを頼む。
そうしてマイクを握ったわけだが
相方は、テレサ・テン、伊東ゆかり、由紀さおり。
当方は、裕次郎、フランク永井、舟木一夫。
テヘッ、互いに古いよなァ。

=つづく=

「レストラン・カミヤ」
 台東区浅草1-1-1 2F
 03-3841-5400