2018年2月8日木曜日

第1805話 カニでも食おうカニ? (その2)

カレーにフラれて蟹炒飯を食べ、理髪に向かう。
年明けにつき、店主から灘の銘酒を1杯振る舞われた。
めでたし、うれし。
カット&シャンプーは1時間足らずで整った。
はて、身の振り先を何としょう?

サロンはただ今再建中の渋谷区役所前。
その脇の小さなロータリーに
コミュニティ・バスの停留所があり、
ここは始発にして終着のバスストップなのだ。

台東区や文京区のバスはときどき利用するが
渋谷区では乗ったためしがない。
いっちょう、身をまかせてみるか―。
幡ヶ谷や笹塚方面に行くバスに乗り込んだ。
女性の運転手さんが「あと10分ほどで発車しまぁす!」
ほかに乗客はいないから、J.C.のためだけのアナウンス。
「ハイ」蚊の鳴くような声で応えた。

バスは幹線道路だけでなく、裏道もスイスイと抜けてゆく。
四半刻も走ったろうか・・・笹塚駅前に到着。
そうだ! ここには「ときわ食堂」があったな!
一度だけしか訪れていないが好印象を持っている。

ところが行ってみたら何と定休日。
何だヨ~、よくフラれる日だぜ、ったく。
しばし思案の末、ひらめいたのは幡ヶ谷の「のっこい」。
みちのく出身の女将が切盛りする小料理屋である。

ひと駅歩くもシャッターは閉ざされていた。
ありゃ~、ツブれちまったんか!
茫然と立ち尽くすも貼り紙に気づく。
何のこたあない、いまだ長い正月休み中だとサ。
本日3発目のフラレ・パンチときたもんだ。

ことここに及び、笹塚・幡ヶ谷に見切りをつけた。
改札を通ったのは都営新宿線・幡ヶ谷駅である。
反対側だと、調布・高幡不動方面に行っちゃうから注意。
電車は無事、新宿を経て曙橋を過ぎてゆく。

またもやひらめいたのはJR神田駅そばの「三州屋 駅前店」。
ヒントはランチで食べた、かにチャーハンだった。
カニつながりで、ここのかにサラダ(1300円)を思い出した。
久しぶりにいただくプレートはトマト・レタスの野菜がたっぷり。
酸味ひかえめの自家製マヨネーズが舌にやさしい。
この1皿と突き出しのいか塩辛だけで
サッポロ黒ラベルの大瓶を2本空けちゃったヨ。

さらにもう1軒と行きたいところなれど、翌日も飲み会。
今宵は自重しておこう。
2018年、今年は自重をモットーにして過ごそう。
今までJ.C.の辞書にはなかった文字だからネ。

「三州屋 神田駅前店」
  東京都千代田区内神田3丁目22-5
  03-3252-3035