2018年2月19日月曜日

第1812話 江戸川越えて市川&本八幡 (その2)

この土・日は柄にもなく、ハラハラドキドキ。
理由はもちろん羽生&小平だ。
とにもかくにもホッと一息、よかった。

さて、JR総武線・市川駅そばの「朝日屋」。
焼きとん&焼き鳥主体の居酒屋である。
よほどの信頼感が生まれないと、
めったに頼まぬ刺身ながら
ここなら大丈夫という感じはしていた。

生モノは黒鯛とうまづらはぎ、それに〆さば。
皮はぎ類には目がないので迷わずうまづらを―。
おっと、薄切りが8枚ほどに肝もたっぷりじゃないの。
臭みと無縁の新鮮な肝がうれしい。
1人前450円なのに穂紫蘇まで添えられている。
じゅうぶんに楽しんだ。

生ビールをお替わりして焼きとんに移行する。
振り塩軽めのタンとカシラから。
どちらもかなりのレベルで殊にカシラが秀にして逸。
市川にこんな店があったとは驚きだ。

レバーをタレ、焼き鳥のボンジリを塩で追加。
これもいいや。
タレはアッサリとして
ここ以上に薄味のタレは記憶にないくらい。
ボンジリは櫛切りのレモンとともに供された。
炭火じゃないのに実に旨い。

3杯目はデンキブラン。
コイツを飲ると浅草にいる気分になる。
とにかく市川に来たら必訪の1軒を見つけた。
いや、「朝日屋」のために市川に来る価値ありだ。

駅に戻って本八幡へ移動。
目当ては大衆酒場の「馬越」である。
うわっ、混んどるな。
混んどる、コンドル、コンドルは飛んでゆく。
コの字カウンターの中を独りで仕切る太目のオニイさんが
先客を詰めさせてスペースを作ってくれた。

ここでは黒ホッピーと串カツをお願い。
右隣りの女性客がアイコスをくゆらせている。
どうやら単身の様子だ。
ナンパしちゃおうか?
ハハ、冗談、ジーダン、マイケル・ジョーダン。

すると、彼女が世にもキテレツなドリンクを注文。
うわっ、何だよコレ!
ジョッキの酎ハイの中に漬けしょうみたいなのが
これでもかとばかりに投入されている。
鮨屋でおなじみの漬けしょうが、
いわゆるガリだがJ.C.はガリなる呼び方を嫌う。

考える間もあらばこそ、つい口が先に出てしまった。
「いったい何ですか、ソレ?」

=つづく=

「朝日屋」
 千葉県市川市市川1-2-1
 047-326-5931