2021年1月11日月曜日

第2565話 令和3年 外飲み初め (その2)

令和3年の初手などと気負ってはみたものの、

飲むのはビールに決まっている。

当店の揃えは変則で、生中がプレモル、

大瓶はキリンラガー、中瓶でやっとスーパードライだ。

 

小皿は好物の腸詰を通した。

何度も利用してるわりに、おつまみセットの注文は初めて。

ドライとともにサービスのお通し、

ザーサイが運ばれるのはいつものことである。

 

けっこうな客入りのため、料理の出は遅い。

壁貼りの色紙をのぞきに壁際に立った。

舟木一夫、三遊亭好楽、片岡鶴太郎の面々が読み取れる。

好楽師匠は近隣の住人だからネ。

 

「ハーイ、たいへんお待たせしましたァ!」―

オネバさんの声に振り向くと、小皿が着卓するところ。

うわっ、ずいぶんなボリュームだ。

二人でシェアしても余るくらい。

 

腸詰は火を通されてスライスされている。

細切りきゅうり&白髪ねぎの酢油和えもたっぷり添えてある。

練り辛子と自家製ラー油を駆使し、中瓶を追加して完食。

あとはもう何も食べられへん。

会計は1440円とビールを2本飲んだのに安上がりだった。

 

駅前ロータリーの横手に廻り「マルマンストア」へ。

以前は御徒町の「吉池」で買い物し、

その前かあと、直営の簡易酒場「味の笛」に

立ち寄るのが常だったけれど、

最近は「又一順」&「マルマン」のほうが多いくらい。

電車に乗らず、歩いて行ける強みがここにある。

 

「吉池」ほど魚種は多くないものの、

白身魚の取り揃えはより多彩。

加えてチキンの部位が豊富で鶏肉専門店並みだ。

この日、購入したのは、千葉産・本かわはぎ(肝付き)、

三重産・真ごち、富山産・めじまぐろ。

鶏肉は、ふりそで(肩肉)、せせり(首肉)。

 

その夜、かわはぎはすべて食了。

真ごちを半分、昆布〆にして残し、

めじは3分の2をそのままラップして

それぞれ翌日以降に回すため、冷蔵庫へ直送。

 

ふりそでは白菜とともに中華風塩味スープ。

せせりはタンドゥーリ・スパイスをもみ込み、

トマト・オニオン・ピーマンとグリルした。

 

このところ、晩酌は圧倒的に内飲みになった。

医師や知事の切実な訴えを聞いていると、

多少なりともおのれを律しようという気になる。

 

それに引き替え、あの茶坊主ときたひにゃ・・・ハァ。

今度、永田町辺りで出くわしたら

すれ違いざまに足引っ掛けて、すっ転ばしてやろう。

さぞや気分がスガスガしくなることだろうヨ。

あっ、やっぱダメダメ、スガがWじゃ、最悪でスガな。

 

「又一順」

東京都荒川区西日暮里2-18-3

03-3801-8520

 

「マルマンストア 日暮里店」

 東京都荒川区西日暮里2-25-1

 03-5604-3535