2021年1月26日火曜日

第2576話 一度はフラれた憩いの中華

本日の散歩は、都内随一のラブホ街、鶯谷からスタート。

埼玉県境に達する尾竹橋通りの起点を北上した。

漠然と目論んだのは、荒川区・町屋で軽く昼飲み。

その後、足立区・北千住に移り、これまた軽く夕飲み。

 

町屋に到達したときには店が決まっていた。

通りをちょいと東に入った中華&甘味の「川ばた」だ。

この先に町屋斎場があり、J.C.も何度か不祝儀に赴いた。

 

一昨年の秋、昼めしに訪れると店内はほぼ満席。

しかも喪服だらけの黒一色で

告別式帰りのお仲間が3密もいいところ。

ただし、此度のコロ助野郎が悪さをし出す以前だから

問題なかったけれど、店のオバちゃんが申し訳なさそうに

ものすごく時間が掛かると言うんで断念した次第なり。

 

この日は2~3割の入り、すんなり座れた。

客の年齢層は高く、目の前でのんびり憩う婆ちゃんたちが

おしることクリームあんみつ(みつ豆?)を食べていた。

小豆の粒が見えるから、ありゃ田舎しるこだな、きっと。

この町中華は喫茶と甘味処を兼ねている。

 

黒ラベルの中ジョッキをお願いし、メニューのチェック。

荒川区の飲食店でときどき見かける、

女子栄養大学短期大学部との共同開発、

あらかわ満点メニューが当店にもあって

野菜もりもり餃子セットが990円也。

 

昼飲みと夕飲みの間が狭くなりそうだから

いつものように余力を残すため、軽いものを物色。

野菜炒め、麻婆豆腐、もつ煮込みあたりですら

やや重につき、月並みな餃子に逃げるかな?

 

都合のよいことに通常5カン付けが

スモールポーションの3カンもあった。

だがねェ、いかにも追加のサイドオーダーって感じだし、

これオンリーはしみったれてるよなァ。

 

ここで発見したのが春巻だった。

3本付けと、この場しのぎに打ってつけ。

ジョッキのお替わりとともに発注した。

 

おう、カリッと揚がってていいネ。

練り辛子は不可欠だがカットレモンは要らないネ。

何て思いつつも3本目には搾ってみた。

いえ、春巻きに直接じゃなくて醤油の小皿に―。

ふむ、レモン風味も悪くないや。

お勘定は1550円、ごちそうさん!

 

尾竹橋通りをなおも北へ。

10分ほどで隅田川に架かる鉄橋に達し、これが尾竹橋。

かつては4本の煙突が角度により、1、2、3本にも見えた、

俗称・おばけ煙突が下流方向に臨まれたものだ。

すがすがしい心持ちで橋を渡り、千住桜木に入境した。

 

「川ばた」

 東京都荒川区町屋1-2-14

 03-3892-5186