2023年1月6日金曜日

第3183話 寅年の外飲み納め

寅年の外飲みも今日限り。
浅草は行ったし、歳末の上野は地獄参りも同じこと。
でも前日の人形町に学ばなければいけない。
混雑は避けたいがシャッタータウンもご免被る。

お婆ちゃんの原宿なんかほどよいんじゃないかな?
池袋東口行きのバスを巣鴨駅北口で降りた。
巣鴨地蔵通りを往くものの開いてる店は多くない。
こりゃ、人形町の二の舞かー。

そば屋、うなぎ屋には短い行列。
界隈に3軒もある「ときわ食堂」は前日で終了。
滑り止めを失い.、庚申塚まで歩いた末に
収穫がないままUターン。
来た道を歩いて振り出しの巣鴨北口に戻った。

入ったのは昭和43年開店の喫茶「ポピー」。
実は翌44年、白山通りをはさんで
真向かいの「コージー・コーナー」に
ひと夏お世話になった。
数年前に閉業しちまったけど。

高三当時のGFはとげぬき地蔵脇の米屋の娘。
近くの巣鴨図書館で受験勉強のあと、
「コージー」でお茶するのが日課だったが
間口の狭い地下にある「ポピー」は
完全にノーマークで存在を認知せず。

数カ月前に発見後、そのうち訪ねようと心して
ちょうど良い機会に恵まれたわけだ。
ラッキーなことにビールがあり、
しかもドライ中瓶、ナポリタンとともに通す。
この寅年、最初で最後のナポリタン。

フロアに初老の、いや、中老かな?
ご夫婦と思しき二人。
喫茶の練達といった雰囲気を醸している。
ソファに腰をうずめ、ビールを飲みながら
昔の恋人に再会したような気分に浸っていた。

タバスコ&粉チーズで味わうナポリタンは
そこそこながら、居心地はとても好い。
中途半端なアイドルタイムに
貴重なガスステーションとなるネ、これからも。

掛け時計の針が14時を回った。
すぐそばの「ほていちゃん」が開店してるハズ。
コロナ禍で軒並み酒類の販売を控える中、
都内各地の「ほてい」には本当にお世話になった。

それが何処でも飲めるようになってから
足が遠のいてしまった。
こういうのって苦学生、
あるいは売れない作家や画家が
生活を支えてくれた年上の愛人を
食えるようになったからって
棄てちまうのと同罪じゃないかー。

カウンターに立ち、赤星大瓶&春菊かき揚げ。
やはりこれはイカンぜ、男の恥だぜ。
BGMの「待つわ」(あみん)、
「メモリーグラス」(堀江淳)を聴きながら
今年は「ほていちゃん」をもっと利用するゾ。
深く反省したJ.C.でした。

「ポピー」
 東京都豊島区巣鴨2-1-1
 03-3918-3646

「ほていちゃん 巣鴨店」
 東京都豊島区巣鴨2-1-5
 03-5972-1666