2023年1月27日金曜日

第3198話 かき食へば 鐘が鳴るなり 広小路(その1)

上野仲町(なかちょう)通りと言えば、
界隈では悪名高き(?)ストリート。
アチラ系男女の客引きが
うっとうしいったらありゃしない。

最近はあまり夜の街に出ないため、
定かではないが、商魂たくましき彼らが
にわかに衰退するとも思えない。
まっ、通行人にさほど迷惑かけるでもなし、
J.C.は大目に見とるがネ。

そのストリートをちょいと入ったところ。
上野広小路の裏手に「とんかつ武蔵野」はある。
以前は1Fだったのが
いつの間にやら建物の2Fに移り、
去年また!Fに戻った。

それなりの理由はあろうが
せわしないことこの上ない。
いったい何をやっとるんだ!

今回訪れて真っ先にお運びの女性に
「そのうちまた、2階に引っ越すの?」
「いっ、いえ、それはないですっ!」
真顔でキッパリ否定された。

(冗談だヨ、チミも冗談の判らないコだネ)
もちろん口にはせず、
4席しかないカウンターに着いた。
ほかにテーブルが4卓。
こんな感じだったっけ?
四方を見回すもこみ上げるものはナシ。

おっ、これはいいじゃないかー。
かき盛合わせ(1000円)に目が釘付け。
その陣容は
かき2粒、海老1尾、ヒレ2粒である。

当店は基本的に何でも1000円。
ほかはロースかつ、ヒレかつ、海老盛合わせ。
すべて味噌椀、新香、ごはんが付く。
やさしい値付け(500円)がうれしい、
ドライの中瓶をトクトクトク。

「武蔵野」はこれが3度目。
初回は1F 時代の ’09年。
ロースかつを食べた印象はあまりよくなかった。

2回目は ’20年で2F時代。
肥後あそび豚のロース(小)をいただき、
このときは楽しめた。

とは言え、上野はとんかつ発祥の地。
優良店が目白押しだから
特筆に値するほどではなかった。

ところが今回は・・・。
以下、次話であります。

=つづく=