2023年5月16日火曜日

第3275話 かぶりついたぜ 骨付きとんかつ

とんかつを食べに日本橋人形町へ。
ひと月前に散歩していて見つけた「富士㐂」は
骨付きとんかつをウリにしている。
11時20分に到着したら
アンちゃんが一人、店頭で開店を待っていた。

界隈をぶらぶらして11時50分に戻ると、
ややっ! 1階は満席、奥に4席ある、
カウンターが二つ空いてが
危ない、危ない。
まっ、2階があるからいいんだけどサ。

特撰林SPF豚だの、三元豚だのあるうち、
狙いを定めた骨付き(2400円)をー。
ご飯セットは別途350円。
それにドライ中瓶が750円。
ビールとともに運ばれた薄切り大根醤油漬け旨し。

スペアリブみたいに肉付きのよい骨が
1本切り離されてキャベツの上に鎮座。
とんかつは7片に切られていた。
皿には練り辛子とカットレモン。

塩の用意はなく、代わりにソースが2種類。
但し書きが付いている。
甘口は野菜と果物でコクを出し、
辛口はリンゴ酢でスッキリ仕上げたとのこと。
どちらも丹念に造られている。

上手に炊かれたごはんと
シジミの味噌椀がうれしい。
350円もチャージするからには
豆腐とわかめってなワケにもゆくまい。

最後に残しておいた骨付き部分にかぶりついた。
ストリップ小屋の最前列に
陣取ったわけでもないのにかぶりついたのだ。
別段、どうということもない。
特に旨くはない。
それが証拠に他客は誰一人骨付きを頼んでいない。

中瓶をお替わりし、4250円を支払い、
帰りに「志乃多゛寿司」に
顔を出してばらちらしを調達。
まぐろ赤身のヅケをトッピングしてもらった。

都営浅草線で浅草橋へ移動。
池波翁が息を引き取った、
三井記念病院隣りのスーパー「LIFE」に立ち寄ると、
上りガツオのタタキがヌメヌメと輝いている。
コイツは旨いに違いない、確信して手に取った。

にんにくスライス、和辛子、ポン酢でやって
悶絶はしたのだけれど、

初ガツオ マグロもあるのに 無分別

「富士㐂」
 東京都中央区日本橋人形町1-5-14
 03-6667-0559