2023年10月5日木曜日

第3377話 醤油・味噌・塩 喜多方の味

喜多方ラーメンは都内各地に展開する、
「坂内」しか知らなかった。
神保町と新橋にも系列店を持つ「喜多方食堂」が
元浅草にあると知ったのは5年ほど前。
以来、何度か利用している。

食堂を名乗っていても
定食類のないラーメン専門店だが
朝の7時に開店する。
喜多方の人々は朝からラーメンを
ツルツルやるのだろうかー。

蔵出し醤油と蔵出し味噌が
不動の二枚看板ながら
此度訪れると以前は無かった、
”にんにく香る塩”が新顔として登場。
さっそく試した。

初めてランチタイム前の10時半に入店。
いやはや、驚きましたネ。
こんな時間に席が八割方埋まっている。
日本そばならまだしも下町っ子は
朝から中華そばをツルツルやっていた。

こりゃ、喜多方っ子をとやかく言えんな。
かく言うJ.C.もこんな時間から
ビールをグイグイ飲ってるんじゃ、
土佐っ子をとやかく言えんがネ。

さて、その塩ラーメン。
厚切りチャーシュー2枚にシナチクと
貝割れの具材は、醤油・味噌と一緒。
中太の平打ち麺も変わることがない。

不満なのはこれといった特徴に乏しく、
にんにくのパンチ力も
ミニマム級か、せいぜいフライ級。
井上尚弥と一戦交えたら命の保証はできない。

3つの味を食べ比べた評価は以下の通り。 
醤油ーかなり旨い 
味噌ーとても旨い 
塩ーフツーに旨い  
よってマイベストは味噌である。

個人的には一時、一世を風靡した、
札幌味噌ラーメンより好きだ。
若い頃には好んで食べたが歳とともに
あの挽き肉&もやしがドッサリの
アタマがキツくなってきた。

その点「喜多方食堂」の蔵出し味噌は好い。
半ライスを付けても食べ切れちゃうんだ。
この歳になってもネ。

「喜多方食堂 浅草本店」
 東京都台東区元浅草4-17-15
 050-1524-0904