2023年10月26日木曜日

第3392話 ぶらり大江戸線の旅 (その1)

オイスターのシーズンが到来した。
この日は生がきが食べたい気分。
思い浮かんだのは練馬区・練馬の「よつぼし」。
品揃え多彩な佳店である。

ちょうど2年前、この世で最も好きな生がき、
三重県・的矢湾の産に出逢い、
舌鼓をポンポコポンのスッポンポン。
2週と置かずに再訪したら入荷なく肩透かし、
ガックシ肩を落とした覚えがある。

今回もやはり的矢は無かった。
ドライの中瓶をもらい、
オイスター・リストとにらめっこ。
読者の方々にもご覧いただきたい。

岩手   大船渡
青森   陸奥湾
兵庫   相生
北海道  噴火湾
兵庫   室津
長崎   小長井

けっこうな顔ぶれじゃござんせんかー、
けれどもネ、北は北海道から南は長崎まで
順番に並べておくれでないかい?
2種類ある兵庫産も併記してほしいな。

第一感は小長井である。
最初の出会いは2019年春。
青砥の「小江戸」だった。
清冽な中にもコクが感じられ、気に染まった。

2個お願いする。
いいネ、いいですネ。
ポン酢も付いてきたがレモンだけを搾る。

お次は噴火湾をやはり2個。
おやおや、こちらはずいぶん小ぶりだこと。
小長井の半分くらいかな。
かきは一律1個300円。
小長井の方がずっとおトクだ。
味覚の点でも繊細ではあるが小長井に軍配。

当店のもう1枚の看板は焼き鳥&焼きとん。
鶏のハツを塩、豚のカシラを辛味噌で。
カシラに辛味噌は埼玉県・東松山の手法で
当地では豚なのに”やきとり”と称する。

栗焼酎のダバダ火振りに切り替えた。
四半世紀の以前、
NYから帰国し、日本橋の会社に勤め始めたとき、
生まれて初めての本格的な健康診断で
血糖値とコレステロールが引っ掛かり、
医者に日本酒→焼酎を勧められた。

麦では物足りず、土佐は四万十のこの銘柄に
長らくお世話になった時期がある。
いや、懐かしい。

=つづく=

「よつぼし」
 東京都練馬区豊玉北5-15-5
 03-5946-9244