2023年10月31日火曜日

第3395話 カキも入ったミックスフライ

もんじゃタウン・月島で昼めし。
土曜日ということもあって
かなりの人出だが若者ばっかり。
爺さん・婆さんはもとより、
父さん・母さんの姿すらほとんど見かけない。

人気店の店先なんぞ並んだ丸椅子に
カップルやグループがズラリである、
年寄りは鍋を箸で着っつくのを好むが」
若いのはコテをズリズリするのが好きみたい。
何せ、小手先が器用だからネ。

めったにもんじゃやお好み焼きを口にしないJ.C.は
魚料理「ますや」の暖簾をくぐった。
昨年、エボ鯛の塩焼きに魅了され、今回が二度目。
気に入りの店である。

狙っていたのはカキフライだが
カキがあるならミックスフライにも
混じっているに相違ない。
そう踏んで内容を確かめもせず、
ミックスの発注に及んだ。

ドライの中瓶を通すと
浅漬け白菜のザク切りがサーヴされる。
こいつがめっぽう旨い。
ビールにピタリ寄り添って
飯にもバッチリだろう。

予想通りに、そして期待通りに
わりと大ぶりのカキが2粒入っていた。
あとは3枚おろしのアジが1枚に
カンパチかな? いや。ブリだなこれはー。
小さめのが2切れと申し分なし。

繊キャベ&ポテサラはともにタップリ。
嬉しいのは味噌椀の具のアサリ。
豆腐やわかめが主流を占める昨今、
立て看板に”魚料理”とあるのは伊達じゃない。

去年のエボ鯛ほどではないにせよ、
ミックスシーフードを味わいつくして
マンのゾクである。

あらためてホワイトボードの品書きを見つめ直す。
目を射抜くのはキンキ(3000円)と
のどぐろ(3500円)の塩焼きである。
値段的にはこれらが双璧を成す。

ひと昔前ならキンキの方が高かったが
ここ数年、逆転現象が起きている。
のどぐろ(赤ムツ)だと料理の幅が広がるため、
高級割烹も扱いやすいのだろう。
J.C.のイチ推しは
肝付きキンキの煮付けですけどネ。

「ますや」
 東京都中央区月島3-15-2
 03-3531-5246