2024年12月13日金曜日

第3688話 温かな昼下がり (その4)

隅田川の右岸、隅田公園を歩む。
滝廉太郎作曲の「花」の歌碑に出逢った。
作詞者・武島羽衣の自筆が刻まれ、
教え子たちにより、昭和30年に建立された由。

隅田公園千年桜プロジェクトのパネルもあった。
有名な三春滝桜(千年桜)の子孫木を
公園のシンボルツリーとして
次世代に受け継ぐプロジェクトを推進とのこと。

1本の柱に2つの照明が灯る街灯を
土鳩とゆりかもめが仲良く分け合う姿を見て
思わずスマホでパチリ。
ほほえましいスナップをお見せしたいが
写真は載せないことにしたのでご容赦を。

浅草1丁目1番地1号の「神谷バー」へ。
最近は2人連れなら2階に上がるが
独りのときはもっぱら食券制の1階席。
いつも通りにドライ大瓶と電氣オールドをー。

インバウンドあふれるエンコの街で
当店はいつ来ても外人率が極端に低い。
むしろ外人向きのスポットと思われるが
食券制がいけないのかな?
日本人ばかりの現状が不思議でならない。

四半刻を過ごして退店。
雷門から仲見世を経て
本堂までは芋の子を洗うが如し。
君子は危うきに近寄らない。

せっかくの買い物ついで、
雷門前の「まるごと北海道」を思い出した。
北海道の物産が並ぶ郷土ショップである。
目当てはただ一つ。
乾麺の即席ラーメンである。

本場北海道ラーメンシリーズの函館(しお)、
札幌(味噌)、旭川(醤油)に加え、
二夜干し釧路醤油、煮干しラーメン、
しじみラーメンと計6袋も買っちまった。
すべて旭川の藤原製麺のものである。

滅多に買わないインスタントラーメンだが
藤原製麺だけはベツ。
独特の歯ごたえと舌ざわりが好きなんだ。
今のところコレ以上の袋麺はございませぬな。

全部で4つ。
けっこうな荷物を抱えることになった。
そろそろ帰ろう。
雷門の真ん前から
池袋東口行きのバスに乗り込んだ。
発車、オーライ!
今日もいい日でありました。

=おしまい=

「神谷バー」 
 東京都台東区浅草1-1-1
 03-3841-5400

「まるごと北海道」 
 東京都台東区雷門2-12-10
 03-3842-0510