今日は阪東妻三郎(バンツマ)主演、
「決闘高田の馬場」を観るため、
普段よりずいぶん早めに家を出た。
神保町シアターは99人収容の小さな劇場で
通常2~30番台のチケットを得るのだが
今日は5番と来たもんだ。
時間が早いからか、映画が不人気のせいか、
それは判らない。
開演の14:15分まで3時間以上ある。
近くの店でタイム・キリングは不可能。
遠くへ行くことにした。
都営三田線に乗り、御成門で下車。
浜松町駅そばの「鯛樹」へと歩いた。
11時半の開店からまだ10分程度。
だのに順番待ちが3人並んでいた。
まあ、このくらいならいいだろう。
しかるにおよそ20分待って入店。
4席しかないカウンターの左隅に滑り込む。
あとは四人掛けが2卓のみ。
これじゃすぐ満員になるわけだ。
献立は宇和島鯛飯定食一本やり。
ほかには何も無い。
サッポロ赤星を通して待つ暇もあらばこそ、
5分足らずで調った。
わかめと小ねぎを添えた真鯛刺しに
生玉子を落とした出汁醤油。
ごぼうの胡麻和え、釜揚げしらす、
宇和島さつま揚げ。
あんかけの煮ものは、鯛の唐揚げ・
揚げ茄子・大根・豆腐・ブロッコリー。
なめこと大根葉の味噌椀に盛りのよい白飯。
多彩な陣容ではあった。
鯛は朝締めとみえてコリコリの食感。
けれども鯛飯より鯛茶漬けの味付けが好き。
生玉子&出汁醤油より胡麻だれがいい。
ほかのおかずはまあそれなり。
期待を超えるほどではない。
会計は1800円の800円で2600円也。
新橋までぶらぶら歩き、
三田線で内幸町から神保町へ戻る。
館内は空いており、半分も埋まっていない。
「決闘高田の馬場」は剣戟(けんげき)映画。
早い話がチャンバラ映画だが
チャンチャンバラバラに尽きるだけで
映画としての体(てい)を成していない。
今日はガックリ、多くを語るまい。
客の不入りの理由も判ったような気がした。
時代劇シリーズは何本か観る予定だったが
受けた打撃は大きく、すべてよすことにした。
国破れて山河あり、障子破れてサンがあり。
なのでした。
「旬菜 鯛樹(たいき)」
東京都港区浜松町1-24-5
03-3431-1113