穴子天せいろのあと、腹ごなしの散歩。
参道に天台宗安養院が門を構えていた。
境内に足を踏み入れると
一対の立派な狛犬のお出迎え。
その脇に山主による立て札がある。
アブナイ!
危険ですから
狛犬に~
おい、おい、こいつはヤベエ。
近寄ると狛犬が噛みつくのかえ?
と思いきや、
狛犬に登ったりして遊ばないでください。
山主
やれやれ。
目黒不動門前に比翼塚あり。
権八・小紫の悲話伝える比翼塚
処刑された愛人白井権八と、
彼の墓前で自害した遊女小紫。
その悲話は [後追い心中] として
歌舞伎などで有名だが、
この比翼塚は二人の来世での幸せを祈り、
たてられたという。
さっき上った、かむろ坂は小紫ゆかりの坂。
禿(かむろ)は江戸の世の高級遊女に仕える、
召使いの少女のことである。
恋仲だった小紫は権八が葬られた、
冷法寺の墓前で自ら命を絶つ。
帰らない小紫を案じたかむろは
目黒に向かい、主人の死を知る。
その帰途、当地付近で暴漢に襲われそうになり、
桐ケ谷二つ池に身を投げて自害する。
彼女を憐れみ、かむろ坂と名付けられた由。
目黒不動、泰叡山瀧泉寺の山門をくぐった。
仁王門脇の池で2匹の龍が
湧水を吐き出している
と思ったら手水場にもう1匹、
小さいのが水を吐いていた
辰年のせいでもあろう、みんな元気だ。
急な石段を上り、お不動さまに手を合わせ、
石段を下らず、裏手に廻って退出した。
北上して目黒通りに出ると
左手に寄生虫館が建っている。
不動前在住の GFと訪れたのは20年前のこと。
権之助坂を上がり、目黒駅へ。
そうだ! 駅ビル内の東急プレッセで
アルゼンチンの馬刺しでも買って帰ろう。