2024年12月25日水曜日

第3696話 銀座のHルは ニューうたとも

銀座「グリーングラス」のママ・Y子と
亡き半チャンを偲んでグラスを重ねた日。
あとから出勤して来たHルに
カラオケを歌わせたらセミプロ級だった。

あちらこちらで歌ってるそうで
谷中よみせ通りの J.C.行きつけスタジオ、
「グランプリ」に同伴することとなった。
ニューうたともの誕生である。

16時の約束だが J.C.は15時に先乗り。
旧知の常連・スーさんがすでに
仲間5人と盛り上がっている。
何でも年忘れカラオケ大会とのこと。

この人が居るといつも
裕次郎ばかりをリクエストされる。
何せ、当スタジオではママや常連に
”裕ちゃん”と呼ばれている J.C.なんだ。

さっそく声が掛かって
普段は誰も歌わない「帰り道別れ道」を。
何てったって年の瀬につき、
浪花の小姑も許してくれるだろう。

♪ 優しく肩を 抱かれてみたい
  せめて一度 甘えたくて
  横顔を のぞく
  目をそらし 足も止めず
  帰り道 たどって
  何気ない その顔が
  今夜は 憎い     ♪
   (作詞:増永直子)

この曲は1974年5月のリリース。
作曲は裕次郎と同い年の盟友・鈴木淳で
彼の自信作だが、あまりヒットしなかった。
メロディーラインの美しい曲なのに残念。

Hルが時間通りやって来て
こちらサッポロ黒ラベル、
あちら角ハイボールで乾杯。

彼女は
「酔っぱらっちゃった」(内海美幸)
「折鶴」(千葉紘子)
「二人でお酒を」(梓みちよ)
J.C.は
「風速40米」(裕次郎)
「私には貴方だけ」(桂銀淑)
「夕子の涙」(三田明)

お互いほかにもずいぶん歌ったが
こういうのって何を歌ったか
思い出せないんだよネ。
Hルとはこれから月イチで
歌うことになりましたとサ。

「グランプリ」 
 東京都台東区谷中3-13-10
 03-3821-6376