2012年5月7日月曜日

第310話 こんなGWは記憶にない (その1)

 ♪  雨がふります 雨がふる
    遊びにゆきたし 金はなし ♪

このGWは雨にたたられた。
およそ15年に渡った海外生活から戻って
およそ15年になるけれど、
こんな悪天候に見舞われたGWはまったく記憶にない。
5月の日本は一年中で一番よい季節、
五月晴れの下を緑のそよ風が吹き抜けなきゃならんのに
いったい日本列島はどうなっっちゃったんだヨ、
責任者、出て来い!

先週半ばの豪雨は東京でもヒドかったが
悲惨なのはみちのくの被災地だ。
直撃された仮設住宅の方々が気の毒でならない。
宮城北部に棲む友人からのメールによると、
4日の朝には黄色一色で美しかった菜の花畑が
またたくまに水没してしまい、
夜になったら大発生したカエルが大合唱していたという。
雨大好きなカエル野郎がうらやましいぜ、ホント。

翌土曜、東京には青空が広がり、
やっとこさ行楽日和となったのもつかのま、
昨日のゲリラ豪雨は何なのだ?
北関東を襲った竜巻じゃ、死者まで出る始末、
天はいったい何を考えておるのだ!
仙台ではピッチの上でサッカーボールの代わりに
雹(ひょう)が弾んでるんだもんなァ。
異常も異常、大異常である。

さて、冒頭に白状した通り、ヒマはあるけど金がないから
せっかくのGWに海外旅行というワケにはまいらない。
ハナから打つ手は安・近・短しかないのだ。
でも相当にあわただしかったのは事実。
9日間のあいだに自宅でゆっくりしたのはわずか1日のみ。
その日は石原裕次郎の映画をまとめて観た。
佳作・凡作を織り交ぜましてネ。

そもそもGW前夜の金曜夜からしてクレイジーだった。
夕方の5時から浅草で飲み出したのだが
めぐりめぐったのは
「神谷バー」→「正直ビヤホール」→「梵」→「バーリィ浅草」。
「梵」というのは鷲神社前の普茶料理店である。

ビューホテル脇のバー、「バーリィ浅草」を出たのが23時。
ところがこれでは終わらなかった。
食事会の残党とともに田原町の行きつけ店へ流れる。
日付変更時刻を回って午前1時過ぎに
残党たちは帰って行った。
思えばこのとき一緒に出ればよかったんだねェ。
後悔先に立たずとはこのことであった。

=つづく=