2012年5月21日月曜日

第320話 カナダの仔牛とフランスのエイ (その2)

今、コレを書いているのは日曜日の昼下がり。
TVの画面では神野美伽に続いて森進一が歌い出した。
二人はNHK「素人のど自慢」の本日のゲストなのだ。

今日、これからの楽しみは何と言っても大相撲。
これまで3敗力士が3人、4敗力士も3人。
こんなの前代未聞である。
すでに散り果てたと思われた白鵬が不気味ながら
昨日の相撲内容が揃って満点のうえ、
気合も充実している3敗力士がこぞって負けることは
想像しにくいので、まず横綱の大逆転はないでしょうよ。

と、ここまで書いたところで強烈な肩透かしに見舞われた。
J.C.たまらず哀れ黒房下に転げ落ちたのである。
最近はちょくちょく土俵下に落っこちてるなァ。
肩透かしを仕掛けてきたのは13時のNHKニュースだ。
昨日の旭天鵬戦で右足を痛めた琴欧州が千秋楽を休場。
対戦相手の栃煌山には不戦勝が転がり込み、
優勝か、悪くても決定戦進出が決まった。
栃煌山に罪はなくともいささか鼻白む。
もう一番くらいガマンしろよ、このブルガリア・ヨーグルトがっ!

日本人力士の優勝がより現実味を帯びたとはいえ、
稀勢の里と旭天鵬には物理的にも精神的にも
大きな難関が立ちはだかったことになる。
殊に琴欧州を破った旭天鵬は
図らずも敵に塩を送るカタチとなってしまった。
とは言え、千秋楽の土俵は見逃せない。
こんなとき、ゴッタ返してるに決まってる、
三社祭なんぞに出掛けてる場合じゃない。

先週金曜のつづきのはずがトンだジャマが入った。
あらためて谷根千はへび道の「ビストロ シャノアール」である。
のどを潤すビールはキリンのハートランドで
キリンの中では一番好きな銘柄だ。

メニューはだいたい頭に入っているので順序が逆ながら
料理を吟味する前にワインをお願いした。
アルゼンチンのビニャルバ・マルベック・レゼルヴァ '10年。
かなり重めの赤だがシラーやネッロ・ダーヴォラほどじゃないから
マルベックは嫌いなブドウではない。
昔、訪れたブエノスアイレスを思い出し、つい選んでしまった。

さて肝心の料理である。
と、ここまで書いて若干の紙幅を残しておく。
もちろん大相撲のためである。

結果は37歳の旭天鵬が賜杯を手にした。
本割りとまったく同じやられ方をした栃煌山も情けないが
旭天鵬のさわやかなインタビューを聴いていると
これでよかったと心から思う。
豪栄道との一戦を見ていたJ.C.は一瞬、
負けたんじゃないかと思ってガッカリしたくらいだから
知らず知らずのうちに旭天鵬を応援してたワケだ。

相撲のおかげで仔牛とエイにたどり着けなかった。
まあ、スポーツというものはリアルタイムじゃなきゃ。
中一日置くと間が抜けちまうので、どうかお許しくだされ。

=つづく=