2012年5月23日水曜日

第322話 お祭りすんで夜が明けて

5月によく出掛けたのはエンコ(浅草)よりもノガミ(上野)だった。
上野公園、いわゆる上野のお山と不忍池で憩っていたのだ。
三社祭が終わった翌日、久しぶりにエンコへ。
伝法院以来だから、およそ2週間ぶりである。
TVのニュースで見る限り、
今年の三社の人出はハンパじゃなかった。

明けて月曜日、街は閑散としていると思いきや、トンデモない。
オバタリアンを中心にごった返しているではないか。
これも翌日に開業するスカイツリー効果であろう。
「FRIDAY」の連載候補店として
かんのん通りの中華料理屋を訪ねたが、こりゃアカンわ。
1・2階ともオバはんが卓を占領し、
接客の女性があからさまにイライラしている。
2階に上がってはみたものの、そのまま出て来た。
現状ではこのエリアの店を掲載するワケにはいくまいて。

ランチ難民となり、取りあえず人ごみを避けて西へ、西へ。
それにしても街中のゴミがヒドい。
煙草の吸殻・空き缶・紙袋、公共マナーの”マ”の字もありゃしない。
 春風や バカモノどもの 夢のあと
である。

国際通りにヘンなラーメン屋を見つけた。
「富山ブラックラーメン だらんま」だとサ。
黒いラーメンってえのは初耳につき、つい誘われて食券機の前へ。
うわっ、店内がヤケに醤油臭えゾ、ヤだなあ、もう。
それでもライスと一緒に食え!との仰せに従い、
ラーメン(700円)とライス(100円)のチケットを購入。
半ライスくらいサービスしろヨ、と舌打ちしつつカウンターに座ったら
チャランチャランと金属音が聞こえた。
何のこたあない、オツリの取り忘れだぜ。
最近、こういうの多いんだよなァ。
混んでたら次の客に取られるとこだった、やれやれ。

卓上に説明書きが・・・。

ずいぶんノンビリした復興事業だ

ものは試しで入店したものの、後悔の念が頭をもたげてくる。
待つこと5分少々、やって来たのがこのブラックラーメンである。
ブラックはブラックペッパーのことかいな?

でもって食べやした。
チャーシューとシナチクの味付けもやたらめったらしょっぱい。
こりゃライスがないと食えんぜ!
結局、麺は何とかやっつけたが
スープはほとんど、ライスは半分、それぞれ残しやした。
いったいコレのどこが旨いんだろう。
店には悪いがいつまで頑張れるものやら・・・。
と思ったら、ここは2号店で神田に本店があることが判った。
世の中には物好きが多いんですねェ。

「富山ブラックラーメンだらんま 浅草店」
 東京都台東区西浅草2-1-11
 03-5828-0337