2016年9月15日木曜日

第1448話 俺らはバカか? (その2)

この稿を綴っているうち”裕次郎ステップ”に会いたくなって
つい先日、またまた五反田に行って来た。
短い石段にこんなにも惹かれるなんて俺らはバカか?

その日の夜は青山で食事会があり、
地下鉄・銀座線の青山一丁目駅に着いた。
先月、不幸な転落事故が起こってしまった現場である。
事故をきっかけとしてホームドアの設置が
喫緊の課題として浮かび上がった。

設置には莫大な費用がかかり、
銀座線全駅だけでも90億円とのことながら
必要なものは必要、
築地市場の移転や東京五輪に比べれば屁でもあるまいヨ。

事故防止には周囲の乗客の声かけを挙げる意見があるが
周りに誰もいないケースだってありうる。
とにかく今からすぐ始められるのは
駅員が視覚障害者を車椅子利用者と同様にケアすることだ。
それだけで解決するのではないか。
いや、必ず事故を防げるだろう。

現在、車椅子利用者には駅員が付き添っている。
改札で見とめたときからアテンドするのが望ましい。
障害者の方々もすすんで駅員に要請するべきで
周囲からの声かけに期待せず、
自身が駅員に声かけするのだ。

さて、子どもたちの夏休みが終わりに近づいた頃。
上野駅からJR常磐線に乗ってみた。
行く先のアテがあるわけでもない。
取りあえず土浦あたりに行ってみようか―。
いや、土浦はちと遠いな・・・我孫子にするかな?

結局、降り立ったのは千葉県・馬橋である。
もう40年も以前、ここには親しい人が在住していて
たびたび出掛けていった。
とっくに移転しているが、その界隈を訪ねる気になった。

東口を出て水戸街道を渡り、中和倉の商店街に向かう。
懐かしいなァ。
目当てのマンションはあったものの、
どうやら建て替えられたらしい。
それもそうだヨ、半世紀近くの月日が流れたんんだもんねェ。

駅への帰り道。
馬橋東口商店街の突き当りに様子のよろしいお寺を遠望。
アレレ、こんなお寺があったかなァ、まったく気づかなかった。
遠方から眺めても立派な姿、
参拝してみよう、そんな気持ちになりました。

=つづく=