2016年9月30日金曜日

第1459話 納豆はアンビバレント (その1)

 ♪    心が忘れたあの人も
    膝が重さを覚えてる
    長い月日の膝まくら
    煙草プカリとふかしてた
    憎い 恋しい 憎い 恋しい
    めぐりめぐって 今は恋しい
    雨々ふれふれ もっとふれ
    私のいい人つれて来い
    雨々ふれふれ もっとふれ
    私のいい人つれて来い   ♪
        (作詞:阿久悠)

八代亜紀の歌った「雨の慕情」は1980年のレコード大賞受賞曲。
TVの歌謡番組「夜のヒットスタジオ」で歌う八代の頭上から
大量の雨(スタッフの撒く水)が降ってきて
彼女がビッショリになったことがあった。
司会の井上順と芳村真理も驚いたけれど
TVを観ていたわれわれもビックリしたな、もう!

続いてもう1曲。

 ♪    あれから数えきれぬ男と
    夜をともにしてきたけれど
    愛と罪の駆け引き覚えて
    戻れぬ純情
    ゴメンネ許さない
    大嫌いでも大好きよ
    矛盾だけに正直だった
    さよならイエスタデイ  ♪
       (作詞:前田亘輝)

1985年結成のロックバンド「TUBE」の「さよならイエスタデイ」は
1991年のヒット曲。
初めて聴いたのは京都駅前から乗ったタクシー、
車中に流れるラジオであった。
もともとアップテンポのマイナーコードが好きなJ.C.、
一発でハマったことを覚えている。

出し抜けに2曲も披露しなくてもいいんだが
赤字部分に注目していただきたい。
憎いのに恋しい、大嫌いなのに大好き、
この感情をアンビバレントと称する。

両曲にあるように
女性から男性に向けて相反する感情が
葛藤する状態を指すことが多いが
男にもあるんですな、このアンビバレンス!

おかしなハナシだと思われようが
J.C.にとっては、あのネバネバ納豆こそがアンビバレントなのだ。

=つづく=