2017年11月3日金曜日

第1736話 私を森下に連れてって (その6)

前話の締め方には説明が必要かもしれない。
小糠雨→欧陽菲菲
のくだりである。
歌謡曲ファンならすぐにピンとくるところながら
なにぶん40年以上も前の曲だからねェ。

  ♪   小ぬか雨降る 御堂筋
    こころ変りな 夜の雨
    あなた… あなたは何処よ
    あなたをたずねて 南へ歩く   ♪
        (作詞:林春生)

欧陽菲菲のデビュー曲「雨の御堂筋」は1971年9月のリリース。
街には「また逢う日まで」、「よこはま・たそがれ」、
そして「わたしの城下町」が流れていた。

欧陽菲菲となれば大方のファンが
この「雨の御堂筋」か「ラヴ・イズ・オーヴァー」を
気に入りの曲として挙げるだろう。
しかしながらJ.C.の好みはまったく異なる。
マイ・ベストスリーは

① 雨のエアポート
② 夜汽車
③ 恋の追跡(ラヴ・チェイス)
 次点:恋は燃えている

もっと正確に伝えると
1に雨エア 2に夜汽車 3、4がなくて 5にラヴ・チェイス
ということになる。
①、②、③はみな初期のナンバーで
それぞれ2、3、4枚目のシングルだ。
作詞・作曲はすべて橋本淳と筒美京平のゴールデンコンビ。
次点の「恋は燃えている」も同じくである。
橋本淳も好きな作詞家だが
あらためて筒美京平の偉大さを認識する次第なり。

小糠雨の下、オッサンたちの夜はまだ終わらなかった。
さっき来た方向へトボトボと戻る。
「魚三酒場」のデカい袖看板を左に見ながらなおも西へ。
ずっと行くと隅田川に到達するが
手前を左折して地域で人気の居酒屋「山徳」にやって来た。
5年ぶりのことである。

店内は「魚三」に負けず劣らずの盛況を呈していた。
キャパはそれほど大きくなくともほぼ全席が埋まっている。
それでもカウンターの右端、
入口近くのあまり良い席ではない場所に二人並んで座れた。
ひとまずやれやれである。

=つづく=