2017年11月8日水曜日

第1739話 京王線で三球三振 (その2)

調布銀座から天神通り商店街に移動した。
旧甲州街道から甲州街道を経て
布田天神社へと続く参道である。
ここにも「やきとり処 い志井」があった。
どちらかといえば、
調布銀座より天神通りのほうが肌になじむ。
でも、ここぞという店は見当たらなかった。
ここは見切り千両、調布はあきらめることにした。

次に降りたのはお隣りの布田駅。
松本清張の「不安な演奏」では
重要な場面として登場する。
湯島のいかがわしい旅館から
タクシーに乗った被疑者が下車したのが布田。
足取りを追う主人公の雑誌編集者が
乗せた運転手とともに手がかりを求めて歩いた町なのだ。

行ってみて驚いた。
見事になあ~んにもない。
駅前に小さなロータリーがあって
周りはいきなり住宅街になっちゃってる。

ロータリーといったって
タクシーが客待ちをしてるでもなく、
市営バスがグールグルなんてこともない。
駅に向かうようにイタリア料理店が1軒あったが
その店とて時間が早かったせいか閉まっていた。
二球続けて空振りの巻、ダメだこりゃ!

こんなことでくじけるJ.C.オカザワではない。
なおも新宿方面を目指し、東へ東へ。
乗った電車が停車駅に近づくと
目を皿のようにして駅前の様子をうかがう。
ここぞと思ったら急遽、降りる用意である。

つつじヶ丘、千歳烏山、八幡山、いずれもパッとしない。
あらあら下高井戸まで来ちゃったヨ。
ここは繁華街だから店はいくらでもあるが
何度も飲んでるしなァ。

しょうがないからダメ元の明大前で下車。
10年は来ていないんじゃないか。
それでも駅周辺の景色に見覚えがある。
すずらん通りだったかな?
そこを通り抜けて
甲州街道沿いの日本そば屋を訪れたのは
もう15年の以前になる。

四半刻も歩いたろうか。
案の定、なあ~んもなかった。
結局は薬局、
明大前でも空振ってあわれ三球三振のていたらく。
いや、京王線だけにKO負けが正しいかもネ。
リベンジはいったいいつになるのやら・・・。