2017年11月27日月曜日

第1752話 谷中でちょい飲み3軒 (その1)

その日は小春日和。
好天下の散歩は
三ノ輪→入谷→根岸→三河島→日暮里→谷中
のルートだった。

いくつもの鉄道路線が通る日暮里駅は
プチターミナルといった様相。
駅の東と西ではかなりの高低差があって
駅舎は谷中霊園の崖っぷちに建っている。

東口ターミナルからエスカレーターで駅のコンコースへ。
北口から出て御殿坂を上り、真っ直ぐ行くと
世に知れた夕焼けだんだんである。
御殿坂上は馬の背の如くで今度は下りになる。
だんだんの手前の二又を
右へ行くとそのままだんだん、左ならば七面坂。
階段ではなく、坂を降りた。

突き当りの右角に小ジャレたカフェがある。
1年ほど前に開業した「七面坂 nekojitaya」だ。
ふ~む、猫舌かァ。
そのくせ”煮込みとワインの店”とあった。

とにかくあっちフラフラ、
こっちフラフラで2時間以上歩いてきた。
ここは当然、冷ったいのを1杯でしょ。
アサヒビールの立て看板があることだし、
迷うことなく速やかに入店でしょ。

プッファ~!
グラスはやや小さめの中ジョッキサイズ。
クイッと傾けた。
瞬時にノドが歓びに震えたものの、
気に入らないことが一つ。

グラスのくびれた胴のせいで一飲ののち、
傾きを戻してカウンターに置くと
新たな泡が湧き上がるデザインになっているのだ。
苦労してアサヒが開発したのだろうが
泡嫌いにとっては有難迷惑もいいところ。
従ってお替わりは控えた。

ドリンク・リストにトスカーナのキャンティを発見。
造り手はポリツィアーノでグラス注文も可だ。
これはいただいちゃうでしょ。
1杯580円だったかな?
イタリアの大地の香りが鼻腔を抜けてゆく。

トスカーナよりピエモンテが好みなれど、
じゅうぶんに楽しめる。
いいねェ、いいですねェ。
ランチ抜きで歩いたから何かつまみが欲しくなった。

=つづく=