2019年5月2日木曜日

第2123話 立ち飲んで武蔵小山 (その2)

東急目黒線・武蔵小山駅から徒歩3分。
立ち飲み酒場、「晩杯屋本店」
通りからちょいと引っ込んだ位置にあった。
クルマが停まっていないから
駐車場ではなさそうだが店の前にスペースがある。

店内は立て混んではいるものの、
客入りは8割程度で余裕じゅうぶん。
早々に中ジョッキ(410円)を通し、
つまみの選抜に取り掛かる。
客が伝票に書き込み、スタッフに手渡すシステムだ。

蛍いか(180)、ニシン酢漬け(150)をメモる。
ほどなく2品が同時に運ばれた。
箸スタンドから箸を取る。
取るには取ったが、取ってビックリ。
箸先にホコリの塊りがくっついてきやがった。

これはないだろっ!
箸はその都度、洗って補充するものの、
スタンドは長いこと洗われていない。
飲食店として基本中の基本が成されてないのだ。
気を取り直してポケットからティッシュを取り出し、
生ビールで湿らせて汚れを入念にぬぐい取った。

7匹ほどの蛍いかは先日、
浅草の「ひろ里」て食したものと比べるべくもない。
兵庫産の安価な普及版だ。
しかも眼球が付いたまんま。
値段が値段だけど、目ん玉くらいは取り除いてほしい。
奥歯を傷めることもあるし、歯間にスタックしたら厄介だ。

ニシン酢漬けはにんじんや菜っ葉とともに
ししゃもっ子だろうか、魚卵と和えられていたが
130円に文句はつけられない。
というより、費用対効果は良好だった。

生ビール1杯で切り上げ、同じ26号線通りの反対側にある、
「盛苑(もりえん)」に移動した。
これまた立ち飲み酒場ながら料理は中華だ。
チャイニーズ・スタンディングバーというのは珍しい。

初めて飲むドラゴンサワーを通す。
紹興酒を使用したハイボールだという。
想像通りの飲み口はけして悪くない。
悪くはないが、お替わりするほどでもない。
つまみのエビマヨネーズは
揚げた小海老6尾に辛子マヨネーズを掛けたもの。
一般的主婦の家庭料理の域を出ていない。

当店も紹興酒サワー1杯で切り上げ、
次の目標に向けて歩きだす。
武蔵小山の立ち飲み2軒。
支払いは合わせて1340円でしたとサ。

「晩杯屋本店」
 東京都品川区小山3-24-10
 03-3785-7635

「盛苑」
 東京都品川区小山4-5-6
 03-3786-4566