2020年3月16日月曜日

第2350話 南の島の風が吹く (その2)

杉並区・西永福のカレーハウス「スペキエ」。
簡単には再訪できない遠隔地である。
こういう場合は1皿で2度美味しい2品カレーが理想的。
基本の2品はキーマ&エビだが
この日はエビの代わりにカキもOKだという。
エビよりカキの好きなJ.C.、渡りに舟と飛び乗った。
ちなみに2品カレーは税込み1150円也。

3品カレーというのもあり、
組合わせはチキン・エビ・キーマ。
おそらくこれもエビの代わりにカキが可能だろうが
ストマックをフルにしたくない気分。
今後のフットワークに乱れが生ずるからネ。

店内にインド臭は皆無ながら
仮にもカレーハウスの看板を掲げる以上、
本格的な料理を期待したくなる。
いったいどんなカレーが現れるのやら・・・。

すかさずサーヴされたのは
サニーレタスとベイビーリーフの小サラダ。
普段から先付けのサラダにはすぐに手をつけないタチ。
途中の箸休めというか、味蕾のリセットに役立てたい。

運ばれた2品カレーは
ライスのプレート(キャロット&キャベージ添え)に
カレーの小鉢が2つ。
ぶっかけの合掛けスタイルよりありがたい。
合掛けは境界線付近での交雑が避けられないからネ。

カキはサラサラカレーというより
オイスターチャウダーといった風。
2粒のカキに生トマトが混在している。
もちろんカレーの風味は立っており、
クリームは使用されていなくともスープ状態だ。

一方のキーマは褐色のボロネーゼ。
こちらもカレーだからイタリア臭はないが
パスタにも合いそうだ。
ラザニアやムサカにも応用が利くだろう。

ここでチキンとキーマ専用のスパイスが
卓上に置かれているのに気づいた。
さっそく試してみたものの、途中で使ったから
口内はカレーの刺激にじゅうりんされており、
微細な風味までは判別し難い状態。
それでもクローヴの突出だけは確認できた。
完食してなかなかの美味しさに食後感は良好だ。

コンパクトな西永福の町を15分で一めぐり。
線路の先に永福町の駅が見えた。
見えたけれど、線路に沿う近道はなく、
車がブンブン走る井ノ頭通りを仕方なしに歩いた。

「スペキエ」
 東京都杉並区永福3-55-3
 03-6379-3150