2020年8月28日金曜日

第2469話 花の鴨 美味は上野か 浅草か (その2)

ラーメンフリーク・Sチャンによれば、
令和のラーメンの花形は鴨なんだと―。
鶏白湯を推奨しておいて
その舌の根が乾かぬうちに路線変更。
よくもまあと、あきれながらも
ダック・ハンティングに勤しんでいる。
 
鴨出汁ラーメン、その第二弾は浅草だ。
「中華ソバ  ビリケン」は大川に架かる駒形橋の西詰、
「喜多方ラーメン 坂内」の隣りにあった。
こりゃまたずいぶん大胆な場所を択んだもんだねェ。
 
ポチッとやったのは
スーパードライの生(500円)と中華そば(850円)。
変形2段カウンターは「鴨 to 葱」より居心地がよい。
もっともあちらはアメ横ガード下、
店賃(たなちん)もかなり高いハズ。
 
どんぶりには
鴨チャーシュー3枚、シナチク、小松菜、貝割れ、ねぎ。
日暮里の鶏白湯「ぶらり」の白髪ねぎもそうだったが
当店のそぎ切りねぎもヤケに硬い。
一皮剥くだけで問題は解決するのに
そこまで気が回らないんだネ。
 
スープは脂の層が気になるが悪くない。
濃い口・薄口から択べるものの、
指定しないと濃い口がサーヴされる。
後日、裏を返して薄口にトライするも
それほどの違いを我が舌は感知できなかった。
 
トッピングの貝割れが
ブロッコリ・スプラウトに代わっているのは
お運びさんの目印のためだろうな。
これなら取り間違えは起こるまい。
 
細めのストレート麺は半ばでノビ始め、
終盤はほとんどヘタッてしまった。
厚めにスライスされた主役の鴨は
旨みじゅうぶんなれど、「鴨 to 葱」に及ばない。
肉質が硬く、歯に反抗するのだ。
 
どんぶりの中身だけで判断すれば、花形対決は上野の快勝。
ただ、店内の雰囲気は浅草に軍配である。
その証拠に上野ではまず見掛けない単身女性の姿を
当店ではひんぱんに見ることができる。
 
この現象は女性スタッフによるところ、大だろう。
あっちは狭い空間に野郎ばっかしだもんねェ。
加えて、鉄路の真下と川のほとり、
この違いは泥と雲ほどの差があるのでしょう。

「中華ソバ ビリケン」
 東京都台東区雷門2-4-1
 03-3845-6577