2021年3月25日木曜日

第2618話 偶然はまだ続く

乗り越して池袋まで行っちまった翌朝。

マフィンのトーストをかじりながら思った。

前日の逢瀬の仕掛け人、馬主の半チャンだが

彼と数年ぶりに酌交したのは2年前の3月。

 

チェックしたら驚くなかれ昨夜と同月同日だった。

彼がクラブ「U」に行ってなかったら

元ママとの再会もなかったろう。

いや、不思議だねェ、何なんだヨ、コレ?

 

この日は荒川区・三河島で焼肉の予定。

その前に待合わせたのは「晩杯屋 鶯谷店」。

相方と生ビールのジョッキを合わせたとき、

ポケットのガラケーがブルブルッときた。

即出たつもりながら、早くも留守録になっている。

 

おっと、こりゃまた珍しいヤツからだ。

掛けてきたのは元部下のA子。

元ママのA子とは別人ですので念のため。

 

オモテに出て折り返したが彼女と話すのは5年ぶり。

何でも2年前に横浜から沖縄に移住した由。

四月に上京するから飲みに連れてって、との仰せだ。

いいでしょう、いいでしょう、お連れしましょう。

 

最後に会ったのは横浜の波止場。

旧友と日本大通のウイーン料理店、

「アルテ・リーベ」でのランチ後に

チャイナタウン、山下公園を散策し、

大桟橋の入口で偶然バッタリ。

 

当夜はA子が推奨した野毛の「もつしげ」で友人と飲んだが

そのときA子からの

「よろしかったら、旦那とジョインさせて下さい」―

この着信に気づかずに会わずじまい、あれ以来なのである。

 

ここでまたまた大偶然。

横浜に一日遊んだ折の相方が

目の前でジョッキを傾けているM代サンと来たもんだ。

彼女とはそうそう会うでもなく、事実、今宵が2年ぶり。

こうなるとM代の魂がA子を呼び寄せたとしか思えない。

 

焼酎ハイボールに切り替えた。

下町で愛飲される天羽の梅入りで、つまみは炙り〆さば。

品書きに交じり、いろんな但し書きが壁に―。

 

当店!瓶ビールはありません

メニューは常に立てて下さい

暴言暴力行為 一切出入り禁止。

取り皿1枚50円 おしぼり1本70

ケータイの充電1010

テレビのチャンネル権1時間500

 

冗談半分だろうが、やり過ぎの感あって目障りだ。

近頃、躍進中のライバルチェーン「ほていちゃん」に

こんな調子じゃ駆逐される日が遠からずやって来るゾ。

3杯目の生すだちハイを飲みながら予感した次第なり。

 

「立呑み晩杯屋 鶯谷店」

 東京都台東区根岸3-5-7

 03-5849-4828