2021年5月6日木曜日

第2648話 ザ・マンゴー・フロム・ML

ジャンバラヤをどうにか食べ終え、

晴海通りから銀座通りまで地下を歩く。

外飲み不能な現在、晩酌はもとより晩めしもムリ。

早めに帰宅する日々が続く。

GW初日とて同様だ。

 

この日の朝、マニラ在住ののみとも・半チャンから

フィリピン・マンゴーがどっさり届いた。

今年はマンゴーの当たり年とのこと。

よって今宵は生ハムと合わせ、白ワインを飲むつもり。

 

生ハムとマンゴー? そんなの大丈夫かァ?

そう思われる向きは少なくあるまい。

いや、試したことはないがイタリアじゃポピュラーな

プロシュート・エ・メローネ(生ハムメロン)にヒントを得て

これはイケると直感が働いた次第なり。

 

銀座松屋地下の「コダマ」にて

14カ月熟成のハモン・セラーノを購入。

ついでに翌日の晩酌用にポルチーニ入りソーセージも―。

 

そうしておいて地下続きの銀座三越に移動する。

狙いはフランスパンのバゲット。

此処には「ダロワイヨ」が出店している。

東京に数多あるブーランジェリーのうち、

バゲットは当店のものが一番好きだ。

 

準備万端、この日も真っ直ぐ帰宅した。

せっかくの銀座、寄りたい場所はいくつかあれど、

買物袋から大きくはみ出したパンぶら下げて

あっちフラフラこっちヨロヨロするバカがどこにいる?

 

家ではそそくさと部屋着に着がえ、缶ビールをプシュッ!

外で飲めないぶん、家で飲む。

今日なんか天候さえよければ、

日比谷公園でプシュッとやるところだが、それは不可能。

第一、井上陽水じゃないけど、傘がない!

 

宵闇に迫られて晩酌の支度にかかった。

当夜は主役の生ハム&マンゴーのほかにもう1皿。

前日のうち買いおいたスモークサーモンの切り落としだ。

きれいにスライスされた高価なものでなくともじゅうぶん。

その代わり、脇役陣を充実させるのが常。

レモン・ディル・ケーパー・アーリィレッド・

サワークリーム、完璧ですな。

 

スライスしたマンゴーにハモン・セラーノを添える。

あたかも南国生まれのピチ娘、

その素肌に薄手のネグリジェを着せかけるが如し。

いや、フィリピン産のペリカン・マンゴーは繊細で美味いや。

 

サーモン、マンゴー、ハムのおかげで

チリのシャルドネが軽く1本空いちゃったヨ。

ん? Salmon, Mango, Ham?

いやはや、SMプレイはHだわ。

おっと、ハムのスペイン語は Jamón(ハモン) でした。

まっ、いいか―。

とにかく半チャン、ありがと&ごちそうさん。