2022年11月14日月曜日

第3145話 新井薬師のシシケバーブ (その1)

西武新宿線に乗って新井薬師前に来た。
本日のランチは「メイハーネ オゼリ」。
トルコ料理店である。
新井薬師こと新井山梅照院の反対側、
哲学堂公園のある北へ歩き、数分で到着。

店内はきわめてコンパクトで
3・4・3の3卓10席のみ。
真ん中の4人掛けをすすめられる。
奥に階段が見え、2階席があるようだ。

シェフはトルコ人男性、接客が日本人女性。
ご夫婦らしき二人の切盛りである。
ビールは生が一番搾り、瓶はトルコのエフェス。
はるか昔、周遊旅行中にさんざお世話になった銘柄だ。
さっそくお願いし、メニューのチェック。

家を出る前から漠然と思い描いていた。
ペースト系をエキメキ(トルコパン)に
塗りたくろうかな?
ひよこ豆のフムスが最もポピュラーで
ほうれん草とヨーグルトなんてのもある。

やはり王道にして食べ応えもある羊肉系でいこう。
スタンドが東京中の街角にある、
ドネルケバーブは見送る。
迷ったのはキョフテ(羊・牛合い挽きハンバーグ)と
シシケバーブ(羊肉串焼き)だが串焼きに決めたら
ピラフ or エキメキを問われ、ピラフを択んだ。

待つあいだ、ん? エフェスに重みを感じた。
軽い重さがあった。
軽い重さって何だヨ。
ちょっと何言ってるか判らない、ってか?
いや、ごもっとも。
軽い中にもかすかな重みを感じたわけであります。

初めにひよこ豆と野菜のスープが登場。
何を主張するでもなく穏やかなスープだ。
メインプレートは羊肉のケバーブ、
サラダ(トマト・にんじん・玉ねぎ・サニーレタス)、
ピラフの3点盛り。
玉ねぎは刺激の少ないアーリーレッド、
ピラフはシンプルなバターライスだった。

まったく脂のない赤身はもも肉だろう。
串打ちされた6ピースがあっさりと美味しい。
サラダ、ピラフはともに量がたっぷり。
朝食を抜いてきて正解だった。

=つづく=