2022年11月25日金曜日

第3154話 氷雨と俺とは どうにもモグラ (その1)

出し抜けに軍歌で失礼します。
♪   貴様と俺とは 同期の桜
  同じ航空隊の 庭に咲く
  咲いた花なら 散るのは覚悟
  見事散りましょ 国のため ♪
   (作詞:西条八十)

鶴田浩二のセリフと歌唱を聴きながら
指先を運んでいる。
英霊をこんな駄文のダシにして
まことに申し訳ないが許されたし。

勤労感謝の日は朝から冷たい雨が降っていた。
氷雨は苦手だ。
氷雨と俺とはどうにも相性が悪い。
雨空の下を傘さして歩くのはイヤだから
今日は地下にもぐったままモグラに徹する。

昼めし、または昼飲みの候補地は3箇所。
みな便利なメトロ千代田線沿線で
北から足立区・北千住、荒川区・町屋、
千代田区・日比谷である。
これなら地上に出ずともことが足りるのだ。

日比谷は地下道づたいに中央区・銀座も可能だが
千駄木の改札を入ったとき、町屋に決めていた。
2駅5分で到着し、駅直結のサンポップ町屋へ。
ビルのB1は地元の家族連れに人気の店が多い。

「サイゼリヤ」「KFC」
「リンガーハット」といった塩梅。
子どもはあまり見かけないが
「サンマルクカフェ」「おらがそば」
そして「ときわ」もー。

気楽に飲める「ときわ」に入店。
此処は京成町屋駅近くにある、
「食事処 ときわ」㋨支店。
本店ではこの春に飲んだ。

ドライの大瓶を通しておいて
おびただしい数の品書きに見入る。
まずはパッと目についたはまぐりバター(500円)を。
そうしておいて四方八方に貼り巡らされた、
品書きに目を通す。
壁毎に品目が異なるから厄介至極なり。

飲み食いしながらだけれど、
読了に小一時間はかかったネ。
おかげで首が疲れた、と言うよりむしろ痛いわ。
帰ったらトクホンのお世話になりたいが
そんなモン家にあるわけ無いわ。

=つづく=