2023年6月12日月曜日

第3294話 赤茄子と書いて とまとと読ませる

おのれの気まぐれには困ってしまう。
この日もそうだった。
家をわりと早く出たため、
予定はメトロ千代田線で金町に行き、
そこから一駅歩いて柴又を目指すというもの。

実際に綾瀬ー亀有ー金町ー松戸間は
千代田線ではなくJR常磐線の各駅扱いだがネ。
詳細は省くけれど、この間は運賃が割高となり、
利用者による訴訟問題にまで発展している。

それはそれとして
千駄木から乗った電車は綾瀬どまりだった。
綾瀬のプラットフォームで
後続の我孫子(あびこ)行きを待っているとき、
またもや気まぐれ心につまづいた。

柴又やめて新小岩にしよう。
綾瀬の改札を抜け、新小岩行きのバスに乗った。
目当ての立ち飲み酒場「しげきん」は14時開店。
まだ13時である。

南口のルミエール商店街を流してゆく。
昨日は京急蒲田のあとす、
今日は新小岩のルミエール。
アーケードの連荘と相成った。

何か軽いものをと物色していて
昭和チックな喫茶店に遭遇。
この商店街で最も古い1軒と思われた。
店名は「赤茄子」なのにロゴは真っ赤なトマト。
初老の店主独りきりの切盛りだ。

ミートソースを通しながら
「ビールはないでしょ?」
「ハイ、ありません」
「それじゃアイス・レモンティーを」

溶き玉子・玉ねぎ・わかめの中華風スープが供された。
妙な感じだが不味くはない。
そのぶんミートソースがちょいと不出来。
出来合いのレトルトみたいで相当緩い。
タバスコは出て来たがパルメザンはナシ。

帰宅後、検索してみたら
赤茄子はトマトと訓じ、店名は「とまと」の由。
ここでJ.C.、ハタと思い当たる。
以前、ホテルの中国レストランで働いたとき、
中国語の料理名を覚えたのだが
確かトマトは中国語で”番茄”。
トマトと茄子は同じ仲間なのだ。

赤茄子をとまとと読ませるからには店主、
中国語の素養があるに違いない。
おそらく喫茶店を開く前に
中華の料理人だったのでは?
どうりでミートソースが
いただけないワケでした。

「赤茄子(とまと)」
 東京都江戸川区松島3-14-8
 03-3651-1007