2023年11月1日水曜日

第3396話 おぼろ月でも 隅田の水に

 ♪   おぼろ月でも 隅田の水に
   昔ながらの 濁らぬ光 ♪

高倉健の「唐獅子牡丹」を口ずさみながら
隅田川を吾妻橋で渡って行った。
いえ、肩で風を切ったりはしませんけどネ。

今夜の相方はのみとも・S織。
待ち合わせたのは和食「水もと」。
黄金のオブジェ、いわゆる、
〇ンコビルのちょいと先である。

彼女は浅草在住で此処は墨田区・吾妻橋だが
この辺りを浅草の一部と
捉える向きは少なくあるまい。

ドライの大瓶を注ぎ合ってカチン。
当方、小いわし南蛮漬け、
相方、ぜんまい煮を皮切りとした。

小いわしの天ぷらは大好物で
瀬戸内の広島や九州の博多でハマッた。
ぜんまいもひなびたいい味を出しているが
ずいぶんと柔らかい。
これは入れ歯の人向きだネ。

ビールをもう1本もらい、
どぜう唐揚げとまぐろぬたを追注。
小どぜうは20尾もいたろうかー。
カラリと揚がって歯にも舌にもやさしい。

鍋のどぜうにはそこそこの大きさが求められるが
から揚げはテデカいと
骨が当たってどうにもならない。
幼魚に限るのだ。
これはどぜう汁にも当てはまる。

ぬたはz先日の浅草「酒富士」のそれと比べると
かなり繊細だ。
ただし、上等なまぐろではなく、
キハダかビンチョウではなかろうかー。

何かもう1品ということで協議の結果、
秋刀魚の大葉フライをお願い。
なんか揚げ物ばかり食べてるな。
新サンマだと思われるが
塩焼きにすればよかったかも?

吾妻橋まで来といて
エンコに寄らぬ手はあるまい。
それでは県さんに申し訳が立たない。
もう1軒行ってみよう。

「水もと」
 東京都墨田区吾妻橋1-7-5
 03-3622-9615