2024年3月21日木曜日

第3497話 浅草橋から 浅草へ流れて (その1)

以前棲んだ町・浅草橋に来ている。
昼めし・昼飲みを問わず、
手ごろな店を探していた。
めし屋は休憩に入り、飲み屋はまだ開かない。

浅草なら問題ないけれど、
浅草橋ではそうもいかない。
JR総武線のガードそばにとんかつ店、
「藤芳 駅前店」がまだ開いていた。
そろそろ閉める時間だろう。

広くもない店でキリン一番搾り中瓶を発注。
浅草橋は浅草の隣りにも関わらず、
地元のアサヒに背を向けている。
まっ、店それぞれだからいいでしょう。

ここでロースかつ定食なんぞ、
食べたひにゃ夜に禍根を残す。
よってポークソテーを単品でお願いした。

ふ~む、「藤芳」かァ。
ボンヤリ思っていたら
いきなり藤島桓夫が歌い出したヨ。

♪ 庖丁一本 さらしに巻いて
  旅へ出るのも 板場の修業
  待っててこいさん 哀しいだろうが
  ああ ああ 若い二人の 
     想い出にじむ法善寺
        月も未練な 十三夜

  (セリフ)
      こいさんがわてをはじめて
       法善寺へつれて来てくれはったのは
  「藤よ志」に奉公に上った晩やった
   はよう立派なお板場はんになりいやゆうて
   長いこと水掛不動さんに
   お願いしてくれはりましたなあ
   あの晩から わては わては
   恋はんが好きになりました

    (作詞:十二村哲)

「月の法善寺横町」は1960年のリリース。
(歌のタイトルでは横町だが実際は横丁)
藤島桓夫一番のヒット曲となった。
小学低学年だったがリアルタイムで覚えている。

フフフ、小うるさい浪花の小姑も
大阪が舞台の歌なら文句はあるめェ。
どうだ? マイッたか!

=つづく=